内容説明
世界から意味を抜き取るとき純粋な存在が現出する。この観点から、グレアム・ハーマン、マルクス・ガブリエルの、意味に依存し存在を現出せしめることのない実在論を批判的に検討。さらに返す刀でハイデガーの存在論を両断する!意味のない世界の中で、存在の根拠を問い続けよ―。
目次
序にかえて―なぜ無ではなく
第1章 知覚と物自体(知覚とは何か;実在論と反実在論;物自体の拡張(1)―グレアム・ハーマンの場合
物自体の拡張(2)―マルクス・ガブリエルの場合)
第2章 知覚と存在(知覚と存在;超越としての存在;現存在の存在了解;基礎存在論の挫折)
第3章 存在と無(実在する時間;時間と存在;存在と無;存在の論理)
「あとがき」にかえて―存在論としての実在論
著者等紹介
相沢義男[アイザワヨシオ]
1953年、新潟県十日町市に生まれる。早稲田大学理工学部数学科中退、東京大学文学部仏文科卒業。長年、学習塾に勤務するも、塾閉鎖により現在は都内のマンション管理人に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
2
なぜ無ではなく: 世界が存在しないという事態を考える 何かの欠如・置き換わる別のものの存在により可能 無≒表象不可能なものの可能性 問い質すに値する超‐事態 知覚と物自体: 知覚とは何か 実在論と反実在論 物自体の拡張(1)―グレアム・ハーマンの場合 物自体の拡張(2)―マルクス・ガブリエルの場合 知覚と存在: 知覚と存在 超越としての存在 現存在の存在了解 基礎存在論の挫折 存在と無: 実在する時間 時間と存在 存在と無 存在の論理 存在論としての実菜論2022/07/13