内容説明
サトウキビ・プランテーションの広がるコロンビアを舞台に、美容整形に身をゆだねる女たちと暴力に手を染める男たちが織りなす、“自然の支配”のおとぎ話。
著者等紹介
タウシグ,マイケル[タウシグ,マイケル] [Taussig,Michael]
1940年、オーストラリアのシドニーに生まれる。シドニー大学で医学を学び、ロンドン大学で人類学の博士号を取得。コロンビアやベネズエラのアマゾン地域を専門とする文化人類学者。現在、コロンビア大学教授
上村淳志[ウエムラアツシ]
1975年、東京都に生まれる。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(社会学)。専門は文化人類学、ラテンアメリカ地域研究。現在、高崎経済大学経済学部非常勤講師
田口陽子[タグチヨウコ]
1980年、広島県に生まれる。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は文化人類学、南アジア地域研究。現在、叡啓大学ソーシャルシステムデザイン学部准教授
浜田明範[ハマダアキノリ]
1981年、東京都に生まれる。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(社会学)。専門は医療人類学、アフリカ地域研究。現在、関西大学社会学部社会システムデザイン専攻准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やいっち
51
「サトウキビ・プランテーションの広がるコロンビアを舞台に、美容整形に身をゆだねる女たちと暴力に手を染める男たちが織りなす、“自然の支配”のおとぎ話」というもの。2024/06/16
やいっち
8
「サトウキビ・プランテーションの広がるコロンビアを舞台に、美容整形に身をゆだねる女たちと暴力に手を染める男たちが織りなす、“自然の支配”のおとぎ話」というもの。2024/06/16
文狸
2
率直に、手強い本だった。「フィクトクリティシズム」=フィクションや、フィクションと重なり合う記録の形式を用いて表現の形式と手触りと探求するやり方=281ページという手法を自称するタウシグは、ガルシア・マルケス『100年の孤独』のようなマジック・リアリズムと共鳴しつつ(ときにはそれ自体が本文に引用され)、コロンビアにおける美容整形の諸相を描き出す。2021/11/27