内容説明
「アクション・ペインティング」という概念を生み、サルトルやドゥルーズにも影響を与えた美術批評家による、戦後の現代美術の動向を追う、パフォーマティヴな「脱」芸術批評。
目次
第1部 芸術と言葉(インディアンからアースワークへ;脱美学化;芸術家を育成すること;街路のシュルレアリスム;芸術と言葉)
第2部 芸術家たち(芸術支持派のダダ ジャン・アルプ;流行りのプリミティヴ ジャン・デュビュッフェ;イコン制作者バーネット・ニューマン;ロスコ;マリリン・モンドリアン ロイ・リキテンスタインとクレス・オルデンバーグ;若き巨匠、新しい批評家 フランク・ステラ;無関心からの解放 フィリップ・ガストン)
第3部 アメリカとヨーロッパ(途上のヨーロッパ;過去の機械、未来の芸術;パリ併合;一九三〇年代;エコール・ド・ニューヨーク)
第4部 芸術の脱定義(衝突;DMZの前衛主義;遅れずについていく;今日の美術館;来たれ、クレイトンへ!)
著者等紹介
ローゼンバーグ,ハロルド[ローゼンバーグ,ハロルド] [Rosenberg,Harold]
1906年、ニューヨークに生まれ、1978年、ニューヨークに没した。美術批評家。前衛芸術誌『ポッシビリティーズ』などの編集にも携わった。1952年、「アクション・ペインティング」という用語を作り出した
桑田光平[クワダコウヘイ]
1974年、広島県府中市に生まれる。東京大学大学院博士課程満期退学。パリ第四大学文学博士。専攻、フランス文学・芸術論。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授
桑名真吾[クワナシンゴ]
1988年、福島県いわき市に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。パリ第一大学パンテオン=ソルボンヌ校美術史・考古学研究科Master2修了。専攻、写真史。現在、神奈川県立近代美術館非常勤学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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