内容説明
20世紀前半のイタリアを代表する小説家、劇作家として名高いピランデッロがファシズム政権を避けて“自主亡命”中のパリに、出版したダヌンツィオ伝が当人の逆鱗にふれて警察に押収され、同じくパリに亡命して来た著者が、3ヵ月にわたるインタビューをもとに書き上げた半ばピランデッロの自伝とも言いうる詳細な伝記。
目次
ルイジ・ピランデッロ
生まれ故郷
母方の家系
父方の家系
幼年時代
神様のとりこ
愛と死の啓示
芸術への目覚めと劇団の旗揚げ
父の破産とパレルモ移住。愛と死の体験
修道院
恋の歌
失恋自殺
ローマ銀行事件
ボン大学
ラインの春
婚約者から修道士に
ピランデッロ、妻を娶る
夜空に輝く流れ星
不運
不幸の鞭打ち
嫉妬
里帰り
夫
秘密
理性を持つ動物
『六人の登場人物』の誕生
アントニエッタ
戦場を照らす照明弾
形而上学と邸宅の間で
オデスカルキ劇場
マルタ・アッバ
エピローグ
著者等紹介
ナルデッリ,フェデリーコ・ヴィットーレ[ナルデッリ,フェデリーコヴィットーレ] [Nardelli,Federico Vittore]
1891年、イタリアはアブルッツォ州に生まれ、1973年、ローマに没した。ローマ大学工学部に学び、建築家として働くかたわら、小説、詩、戯曲等を精力的に発表。第二次大戦中は聖書の研究に没頭、戦後はカトリック原理主義の論客として活躍
斎藤泰弘[サイトウヤスヒロ]
1946年、福島県に生まれる。京都大学名誉教授。専攻、イタリア文学、イタリア演劇(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。