出版社内容情報
19世紀の文学運動のなかでつねに特権的な主題であった〈風景〉。
ロマン主義や自然主義とは異なる〈風景〉を捉えた象徴主義の作家たちに焦点を当て、ボードレール以後の作家たちがいかに〈風景〉と対峙したのか、その意味を剔抉する。
緒言――〈風景〉に対峙する象徴主義/坂巻康司
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ボードレール散文詩における他者という風景/廣田大地
ボードレールにおける風景と個性/清水まさ志
デボルド=ヴァルモールが描く夢とうつつの風景――『未刊詩集』を中心に/岡部杏子
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ランボーの原風景――青の逃走/田島義士
ランボーと風景/深井陽介
バンヴィルにおける自然風景――1860年代までの作品に基づいて/松村悠子
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都市への眼差し――ボードレールからマラルメへ/坂巻康司
マラルメ三景――「地平を読み解く者」のまなざし/中畑寛之
視覚のミモロジスム――環境人文学から見たマラルメの?風景と詩?/立花史
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風景としての室内――ベルギー象徴主義における室内を巡って/三田 順
ジャリと風景の再構築――『昼と夜』における知覚と表象の関係を中心に/合田陽祐
不定形なものの美学――ヴァレリー『ドガ ダンス デッサン』を中心に/今井 勉
プルーストの〈風景〉――象徴主義との関連で/津森圭一
参考文献
編者あとがき
坂巻康司[サカマキコウジ]
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立花史[タチバナフヒト]
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津森圭一[ツモリケイイチ]
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廣田大地[ヒロタダイチ]
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内容説明
19世紀の文学運動のなかでつねに特権的な主題であった“風景”。ロマン主義や自然主義とは異なる“風景”を捉えた象徴主義の作家たちに焦点を当て、ボードレール以後の作家たちがいかに“風景”と対峙したのか、その意味を剔抉する。
目次
1(ボードレール散文詩における他者という風景;ボードレールにおける風景と個性 ほか)
2(ランボーの原風景―青の逃走;ランボーと風景 ほか)
3(都市への眼差し―ボードレールからマラルメへ;マラルメ三景―「地平を読み解く者」のまなざし ほか)
4(風景としての室内―ベルギーの象徴主義における室内を巡って;ジャリと風景の再構築―『昼と夜』における知覚と表象の関係を中心に ほか)
著者等紹介
坂巻康司[サカマキコウジ]
1967年生まれ。東北大学准教授(フランス文学、比較文学)
立花史[タチバナフヒト]
1974年生まれ。早稲田大学ほか非常勤講師(フランス文学・思想);
津森圭一[ツモリケイイチ]
1976年生まれ。新潟大学准教授(フランス文学)
廣田大地[ヒロタダイチ]
1981年生まれ。神戸大学准教授(フランス近代詩・抒情詩)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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