フィクションの楽しみ<br> パリの片隅を実況中継する試み―ありふれた物語をめぐる人類学

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フィクションの楽しみ
パリの片隅を実況中継する試み―ありふれた物語をめぐる人類学

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  • サイズ B6判/ページ数 146p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784801003637
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

出版社内容情報

映画『ダ・ヴィンチ・コード』の舞台、パリのサン=シュルピス教会、ではなく、
その前の広場を三日間ひたすら描写し続けてみた――
あまりにもありふれた、誰もが見落としてしまうような、瑣末な日常を捉えようとする実験である本作は、読者に<観察>の疑似体験を促す、日常観察学入門書!?
登場人物1000人以上の大作『人生 使用法』や「い」の段なしの小説『煙滅』など奇作を世に届けてきた作家が探求する、<ファクトグラフィー>の試み。

ジョルジュ・ペレック[ジョルジュ ペレック]
著・文・その他

塩塚秀一郎[シオヅカシュウイチロウ]
翻訳

内容説明

コンセプチュアル・アート?小説?人類学?パリ版路上観察学!?映画『ダ・ヴィンチ・コード』の舞台、パリのサン=シュルピス教会、ではなく、その前の広場を三日間ひたすら描写し続けてみた―あまりにもありふれた、誰もが見落としてしまうような、瑣末な日常を捉えようとする実験の記録。読者に“観察”の疑似体験を促す、日常観察学入門?登場人物1000人以上の大作『人生 使用法』や「い」の段なしの小説『煙滅』など奇作を世に届けてきた作家が探求する、“ファクトグラフィー”の試み。

著者等紹介

ペレック,ジョルジュ[ペレック,ジョルジュ] [Perec,Georges]
1936年、パリに生まれ、1982年、同地に没した。小説家。1966年に、フランソワ・ル・リヨネー、レーモン・クノーなどの率いる実験文学集団「ウリポ」に加わり、言語遊戯的作品の制作を行う

塩塚秀一郎[シオツカシュウイチロウ]
1970年、福岡県に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学、パリ第三大学博士(文学)。現在、東京大学大学院人文社会系研究科准教授。専攻、フランス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

120
ペレックが、三日間、 隣接する数ヶ所のカフェからサン・シュルピス広場を観察しながら書きとめたもの。箇条書き。なんてことはない。なのに面白い。96系統はモンパルナス駅行き。通り過ぎる文学者や知識人が何人もいるパリの街。何台も通る日本人の観光バス。子供、老人、片手にバゲットを2本抱えて歩く女性。客待ちのタクシー。気付くとまた同じ人...。一つ一つが映像として現れ、本を閉じても初秋の白黒のパリの街の風景が動画として頭に残る。頭のなかでアンリ・カルティエ=ブレッソンの写真達が集まって動き出した感じ。2018/11/26

きゅー

14
サン=シュルピス広場を見通せる場所に何時間も腰を据えて「ふつうは注目されないもの、気づかれないもの、重要でないもの。」をリストアップする試みが本書。そもそもこうした試みは何のためなのだろうか。個人的には、ペレックは単純に試してみたかったのでは、という思いが残る。混沌として、秩序ない世界を、自分の目を頼りに分類できるのかどうか。もちろんそれは決して成功する試みではないのだが、一度は自分で試してみなければ気がすまないという彼の意地があったのではないだろうか。そういう意固地な部分も含めてペレックが好きだ。2019/06/11

qoop

5
街角に佇み通り過ぎる人々や自動車など、目に入る事象を淡々と挙げていくことで、即物的な描写の連なりが詩となり著者の内面と外部が溶け合っていく様子を伝える実験的な一冊。注視する/観ると視界に入る/見えるの差異を可能な限り捨象しようと試みつつ、次第に自我の表出を抑えられなくなっていく著者の在り方は、単調さに飽きたというレベルではなく(いやそれすら含んで)ミニマルなハプニング的パフォーマンスを思わせる行いだ。2018/11/04

monado

3
3日間にわたってサン=シュルピス広場を観察するだけの観察記録。 現在の状況を確認しつつ読むと結構面白く、バスの系統が現在と変わってないこと、今でもある店ない店、風景を思い描きながら読むことができる。 描写の披露からか、91台のオートバイに先導されたミカドを幻視してしまう2018/11/22

しんい

2
著者のことは全く知らないまま「パリ」「実況」というキーワードだけで手に取った本。場所は1970年代前半のフランス・パリで、ある通りの角のカフェとかに座って、目の前の情景をひたすら記録する、という(?)取り組み。当時の(今も)パリではバスがたくさん走っていて、そのバスの通行が記録のアクセントになっている。 2020/10/11

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