内容説明
“子殺し”のイメージで知られる「メディア」から始まり、暗黒舞踏の逸脱的な身ぶりによって、「わたし」以前の、わたしならざるわたしの身体の回復を目指す、闇の言葉のダンス。ギリシャ神話の「メディア」をもとに、暗黒舞踏から、誕生以前の身体のダンスまで遡る。ゴンクール賞作家であり、数々の戯曲を手がけるキニャールによる、闇の舞踊論。
目次
『メディア』の創造
子供
瞑想するメディア
拒絶されたマリア
ガブリエル・コレットの三つの文章
失われたダンス
辱めと悦び
溢れふためき
誕生と恍惚
ベルクハイム教会〔ほか〕
著者等紹介
桑田光平[クワダコウヘイ]
1974年、広島県府中市に生まれる。東京大学大学院博士課程満期退学。パリ第四大学文学博士。専攻、フランス文学・芸術論。現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授
堀切克洋[ホリキリカツヒロ]
1983年、福島県福島市に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻(表象文化論)博士課程単位取得退学。専攻、舞台芸術論、表象文化論
ドゥヴォス,パトリック[ドゥヴォス,パトリック] [Devos,Patrick]
1955年、コンゴ民主共和国ボマに生まれる。1984年、国立東洋言語文化研究所日本学科DEA課程修了。専攻、日本の舞台芸術、フランス演劇。東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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