内容説明
生と死のあわいをさすらう、野生の思考。『黄金伝説』や『オデュッセイア』、ソクラテスほか古今東西の文学や哲学を逍遥し、独自の声で紡ぎ出す思考のポリフォニー。
目次
ラコルドゥス王
思考は死を招きかねない
ナーガセーナとメナンドロス王
思考の道
ポアンカレが乗り込んだクータンス行きの列車について
明晰は歓びである
一九四〇年十一月、マルセル・グラネの死
一二七三年は十二月、トマス・アクィナスを襲う鬱
内部に向かうトランス
太陽〔ほか〕
著者等紹介
千葉文夫[チバフミオ]
1949年、北海道に生まれる。パリ第一大学博士課程修了(哲学博士)。早稲田大学名誉教授。専攻は、二十世紀フランス文学・イメージ論。主な著書に『ミシェル・レリスの肖像』(みすず書房、2019、読売文学賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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