パスカル・キニャール・コレクション<br> 涙

個数:

パスカル・キニャール・コレクション

  • 在庫が僅少です。通常、3~7日後に出荷されます
    ※事情により出荷が遅れたり、在庫切れとなる場合もございます。
    ※他のご注文品がすべて揃ってからの発送が原則となります(ご予約品を除く)。
    ※複数冊ご注文の場合にはお取り寄せとなり1~3週間程度かかります。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    ■通常、3~7日後に出荷されます

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 178p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784801002265
  • NDC分類 953
  • Cコード C0397

出版社内容情報

 「ストラスブールの誓い」に立ち会った年代記作者ニタール、見知らぬ女の顔を探し求め彷徨するアルトニッド。反復する誕生、鏡像のような双子。カロリング朝を舞台に、史実と虚構を断章形式で織り交ぜ、フランス語の起源に肉薄する謎めいた小説。

パスカル・キニャール[パスカルキニャール]
原著

博多かおる[ハカタカオル]
翻訳

内容説明

「ストラスブールの誓い」に立ち会った年代記作者ニタール、見知らぬ女の顔を探し求め彷徨するアルトニッド。反復する誕生、鏡像のような双子。カロリング朝を舞台に、史実と虚構を断章形式で織り交ぜ、フランス語の起源に肉薄する謎めいた小説。ヨーロッパの揺籃期を見据え、土地に宿る言葉と記憶を行き交い、ありのままの涙を湛えた、アンドレ・ジッド文学賞受賞作。

著者等紹介

博多かおる[ハカタカオル]
東京大学卒業、同大学大学院およびパリ第七大学大学院博士課程修了。博士(文学)。上智大学文学部フランス文学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

114
アーサー王の頃、フランスではフランク王国の基礎が出来てくる時代に、伝説とフェアリーテイルをキニャールが作り上げる。若さと美しさは神秘だが、剥いでしまえば見えるものは愛かグロテスクか。愛のゆえであれ、奪われたのであれ、行為の後で命が生まれる。子孫ができる。そして、愛も裏切りも、失望や哀しみも、あきらめとなる。マホメットの民と戦い、国境をまもり、息子を失う。途切れ途切れの伝説を聞かされたあとに、歴史的な話になるのが心地よかった。2018/07/11

Naoko Takemoto

12
フランスではアンドレ・ジッド賞を取得したというが、翻訳は困難を極めたと思われる。フランク王国の歴史と叙情的な散文が続き、マニア向けパスカル・キニャールという感あり。そんな中、人間的リアリズムで登場するのが超猫好きのリュシウス修道士。鳥好きの修道士が言う「リュシウス修道士は言いました。猫が好きでない人間は、例外なくみな、自由を嫌悪する者であることがわかった。」そう言いたい気持ちがわかる。万物を愛する気持ち、失う悲しさ。その繊細で純粋な気持ちは、この抒情詩の美しい表現に匹敵するものに違いない。2018/06/14

NY

10
シャルルマーニュとその子孫の時代の西ヨーロッパ。キリスト教は広まっていたが、国や言語、都市の姿はまだ曖昧で、人間と民族、自然と動物が主役だ。これらが渾然一体となり、ノルマンディー生まれの作者キニャールに宿って、時空を超えた不思議な物語が生まれた。そんな印象だ。その中で、黒猫を愛したリュシウス修道士だけが、現代的な感覚で認識可能な存在のように思える。サン・リキエ修道院もいつか訪れてみたい。2019/08/25

訃報

7
歴史を語る離れた叙述でありながら、詩でもある。静謐で、時に残酷で、情熱的で、たとえようもなく美しい。こんな小説が読みたかった。話の三割も理解できてないけど、そこじゃないんだよな。自分が断章形式フェチなのは自覚していたが、断章なら何でもいいというわけではない。この小説の断章は、今まで読んできた中でいちばん理想に近いものだったと思う。2020/04/16

miaou_u

4
[『どこ』はどこ?『いつ』はいつ?『なぜ』はなぜ?] これが、この歴史絵巻の全てのテーマに思える。アンジルベール伯の「まったく、年を重ねていっても人はたいしたことを学ばないのかもしれない」という言葉や、「空腹、眠気、欲望の輪の中をわたしたちは巡っている」、これは作家自身の、混迷を極めるこの世界に対する嘆きなのではないだろうか。生命、言葉の栄枯衰退の乾いた人の輪廻の涙は、自然の息吹の中へと溶解し、大河と化す。創世から絶え間なく繰り返す過ちの濁流に飲み込まれぬよう、こう叫ぶのだ。『魂を引き止めよ!』。2018/07/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12878353
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品