パスカル・キニャール・コレクション<br> いにしえの光―最後の王国〈2〉

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パスカル・キニャール・コレクション
いにしえの光―最後の王国〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 328p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784801002210
  • NDC分類 954
  • Cコード C0397

内容説明

時間に論理性はない―ナチス以後、また原爆投下以後の、「人間性の終焉」の時代に、滅びることなく生きいきと蘇る古代壁画…無常の時間の流れの彼方にある生の輝きを探究する、ベルグソンを専攻していた著者ならではの「時間」論。哲学的思索、文学、歴史、人類学、精神分析、生の断片…それらを分かちがたいひとつの思考作用としてとらえ、小説、エッセイ、評論などの枠を越え“人間”存在を再検討する、“最後の王国”シリーズの時間をめぐる思索。

目次

(ガレ湖)
(お茶)
(死海)
幸福
(ニューの遺した文字について)
(穏やかな声が書き取らせる)
過去
(スグリの実)
ル・アーヴル
赤〔ほか〕

著者等紹介

小川美登里[オガワミドリ]
1967年、岐阜県に生まれる。筑波大学人文社会系准教授(専攻、フランス現代文学)。ジェンダー、音楽、絵画、文学などにも関心をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

108
時間~神~ に、人は抗えるか。愛も人も滅ぶ。性交はエネルギーであり、抗うもの。生命を生み出すもの。瞬間は、砂のように指の間からこぼれ落ちても、赤子はかつての愛の証。憎しみですら過去があったことの証。大昔の文明は、記されることにより、時を経て他の言葉となって、生きのびる。一番最後の逸話、名古屋での姥捨山に父を置いて帰れなかった話に一番感動したが、それは日本語から仏語となりさらに日本語になったのだとしても、それに感動する素因を持っているからだと思う。父は生きたという事実。死に抗ってはいけない。2018/06/23

ぽち

13
哲学的思想ノート(断片集)のようであるけど、本書は時間に関する考察、思索を可能な限り普遍化(他者の理解に及ぶように)せるように、丹念に事例を積み重ねる。頻出する「往古」(jadisというフランス語に当てられた訳語)を定義することによって、時間は過去から未来へと一元的に流れるものではなく循環的なものであるとすることを明らかにしていく、いや、省察を続けていく。といっても論証的ではなく、暗喩を多用した、散文詩に近いような文章でもあって、都度、読者を立ち止まらせる。2017/03/30

いやしの本棚

12
昨年『さまよえる影』を読んだときには、著者の教養が広く深すぎて、跳躍する思考に追いつけないと思った。今回『いにしえの光』も読んでみて、<最後の王国>シリーズは、この跳躍する断章、その前後の脈絡は読み解けなくても構わないということだけはわかった。「高貴なもの」と「下劣なもの」、「夢」と「身体」をきれいに対置させるのでなく、どこまでもフラットに…というよりも、あまりに身も蓋もなく語るキニャールが、わたしは好きだ。2017/08/11

rinakko

10
少しずつ読みながら先ずはひと通り。時折手に取りぱらぱらめくって、目に留まった章を読み返していくのもよさそう。“和泉式部はこう記した。/「文人たちが鮭というのは本当でしょうか」、とわたくしは尋ねました。/「その通りでございます。というのも、彼らの墓は水源なのですから」(日本語で「泉」とは水源の意味である)。” “夜の夢を愛する分だけ、わたしは白昼夢が嫌いだ。”2017/02/19

ふるい

7
うむ、手強い。しかし、なんとなくだがキニャールの思考の根底にあるものがつかめたような気がする。時間を忘れる恍惚。2017/04/07

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