内容説明
1870年から1940年までのフランス第三共和政は、まさにラヴェルの時代。それはドビュッシーが道を拓き、サティが超然とし、「六人組」が跳ねっ返り、メシアンが深化させた、フランス音楽の“ベル・エポック”。しかし、さらに多くの才能が煌めいていた。フランク、シャブリエ、デュカス、ルーセル、ケックラン、ブーランジェ、ミヨー、ジョベール、ボードリエ…文学/美術/舞台/映画との交感に満ち溢れた、知られざる百花繚乱のフランス音楽を総覧する!
目次
第1部 学級写真と学生証(フランク信仰;使徒行伝;フォーレクラス ほか)
第2部 フランス人音楽家たちのあこがれと着想(スペインの魅力―東西南北1;ロシアびいき―東西南北2;ウィーン気質―東西南北3 ほか)
第3部 時代の空気(象牙の塔の終焉;映写機、表と裏;「わが祖国とパリ…」)
著者等紹介
ポルシル,フランソワ[ポルシル,フランソワ] [Porcile,Fran〓ois]
1944年生まれ。音楽史家、映画史家、映画監督およびラジオ、テレビのディレクター
安川智子[ヤスカワトモコ]
1976年生まれ。パリ第四大学(ソルボンヌ)メトリーズ課程および東京藝術大学大学院博士後期課程修了。博士(音楽学)。専攻、十九世紀フランス音楽、音楽理論史。日本学術振興会特別研究員PDを経て、上智大学、立教大学、国立音楽大学ほか非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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