〈叢書〉人類学の転回
インディオの気まぐれな魂

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  • サイズ B6判/ページ数 212p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784801001367
  • NDC分類 389.62
  • Cコード C0010

内容説明

「人類学の存在論的転回」を主導する著者の初期の代表作。16世紀、ブラジル沿岸部に住んでいたインディオ・トゥピナンバは、当時のイエズス会宣教師たちには御しがたく、耐えがたい民であった。彼らが見せる「気まぐれさ」ゆえに…。宣教師たちによって残されたテクストを丹念に読みながら、彼らとはまったく異なる方法で、インディオ・トゥピナンバの社会哲学や“存在論”を鋭く読み解く。

目次

一六世紀ブラジルにおける不信仰の問題(宗教体系としての文化;地獄と栄光について;楽園にある区分;信仰の困難について)
トゥピナンバはいかにして戦争に負けた/戦争を失ったか(時間を語る;古い法;記憶の汁;強情な食人者たち;気まぐれさをたたえて)

著者等紹介

カストロ,エドゥアルド・ヴィヴェイロス・デ[カストロ,エドゥアルドヴィヴェイロスデ] [Castro,Eduardo Viveiros de]
1951年、ブラジル・リオデジャネイロに生まれる。リオデジャネイロ連邦大学ブラジル国立博物館教授。文化人類学者、民族誌学者。アマゾン地域の先住民研究を専門とする

近藤宏[コンドウヒロシ]
1982年、静岡県に生まれる。立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了。博士(学術)。現在、国立民族学博物館外来研究員、立命館大学非常勤講師。専攻、文化人類学・南米低地民族誌

里見龍樹[サトミリュウジュ]
1980年、東京都に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。現在、日本学術振興会特別研究員。専攻、文化人類学・メラネシア民族誌(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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三柴ゆよし

17
おもろ。16世紀の宣教師を悩ませたブラジル先住民トゥピナンパの「気まぐれさ」の正体を解き明かす、というよりは、端的に「他者との関係性」についての書物である。敵を殺し肉を食う、食われた側は復讐に燃え、次の戦争では食った側を殺し肉を食う。そしてまた次の戦争では……という応酬をひとつのコミュニケーションと捉える。あなたと対峙したとき、はじめてわたしはわたしであり、あなたを殺し、その血肉を取り込んだとき、はじめてわたしとあなたの記憶は生き続ける。「開かれ」の過剰な形式としての食人。2021/03/18

袖崎いたる

6
宣教したら素直に言うこと聞いてるように見えてすぐに手のひら返しをするインディオたちのイデオロギー分析。他者との関わりかたにおいて、彼ら(のイデオロギー)は気まぐれにならざるを得ないのだと喝破する。食人もインディオにとっては他者との、もしくは社会と関わる一環となる。他者への過剰さがそれなのであって、コミュニケーションの貧困によって人を食うのではないという。彼らは食物を食べるのではなく、記号を食べているのだ、と。気まぐれな彼らにとり、他者とは問題なのではなく答えであり、自分を映す鏡なのではなく目的地なのだ、と2021/08/21

s_i

4
他者なき世界の思考不可能性2015/11/22

V

1
「食人」があるのではなく、「食人的な関係」がある。とし、その象徴的・神話的意味を導く。 ざっと読んだだけでもおもしろそうだが、私にとって「いま」読むべき本ではない。2018/05/24

コマイヌ

1
何処ぞでお薦めされてたのだけど面白かった。民族的解釈は捨象され過ぎてないか不安になるぐらい簡単で文も平易、特筆すべきは訳者後書きと訳註で書かれた背景、知識を解説してくれているから物凄く分かり易くなっている。気まぐれ、望みのものだけ取り込む事と復讐は他律の表れである。外部に向かうものとして自己が規定される/復讐によって他者の内に保存される、過去に意味を持たせ未来へ進ませる原動力である。復讐の原則を中心に社会・個人の価値観(序でに食人の意義)が決まっていくのが面白かった。2016/03/28

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