内容説明
今日もっとも大きな影響力をもつ人類学者の理論的主著。メラネシアのイニシエーション儀礼、カヌー、笛、小屋、仮面、編み袋、樹木、ヤム畑などの事例をもとに、私たちが自明視する人・事物・自然の対立に揺さぶりをかける。メラネシアの「社会性」とサイボーグに満ちた世界が部分的につながりあう地平を鮮やかにえがきだす、現代人類学の最高の精華。
目次
1 人類学を書く(喚起としての民族誌;複雑な社会、不完全な知識;フェミニズム批評;侵入と比較)
2 部分的つながり(木と笛は満ちみちて;中心と周辺;歴史批評;人工器官的な拡張)
著者等紹介
ストラザーン,マリリン[ストラザーン,マリリン] [Strathern,Marilyn]
ケンブリッジ大学名誉教授。社会人類学者。マンチェスター大学教授、ケンブリッジ大学ウィリアム・ワイズ社会人類学教授、同大学ガートン・カレッジのミストレスを歴任。主な研究分野はパプアニューギニア研究、英国新生殖医療研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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