内容説明
リオデジャネイロの新公園造成を発案したロタとアメリカの詩人ビショップ。そそり立つ岩と雲の漂う家、女同士の「家庭」、シダに囲まれた愛の暮し。やがて家は建築賞、詩集はピュリッツァー賞に輝くが、公園事業がふたりの距離を生む。1950‐60年代の軍政に向かう不穏な国で、政治的後ろ楯と仲間を失い、ロタは詩人との絆に賭けてニューヨークへ渡るが…。闇に埋もれた先駆的女性のかがやきを蘇らせ、詩人の飛躍を促したブラジル生活を、親友たちの証言で初めて公にした二重の評伝!
目次
一九七八年、ボストン
おお、旅人よ
みだらな花梗
昔シナの王さまがおったとさ
一九九四年、リオデジャネイロ
日々の暮らし
八百屋が幸運を運んでくる
美しきピンドラーマ
ドナ・ロタ
ウアーイ―なぜ?〔ほか〕
著者等紹介
オリヴェイラ,カルメン・L.[オリヴェイラ,カルメンL.] [Oliveira,Carmen L.]
リオ生まれ。アメリカ合衆国インディアナ州ノートルダム大学大学院修了。文学専攻。軍政時代に大学での教職を辞し、作家・翻訳家として多数の新聞・雑誌に寄稿。現在サンパウロ州在住
小口未散[オグチミチル]
1950年東京生まれ。東京外国語大学フランス科卒業、同修士課程修了。岩波書店勤務のかたわら詩人ビショップを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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