めずらしい花 ありふれた花―ロタと詩人ビショップとブラジルの人々の物語

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  • サイズ B6判/ページ数 363p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784801001312
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0098

内容説明

リオデジャネイロの新公園造成を発案したロタとアメリカの詩人ビショップ。そそり立つ岩と雲の漂う家、女同士の「家庭」、シダに囲まれた愛の暮し。やがて家は建築賞、詩集はピュリッツァー賞に輝くが、公園事業がふたりの距離を生む。1950‐60年代の軍政に向かう不穏な国で、政治的後ろ楯と仲間を失い、ロタは詩人との絆に賭けてニューヨークへ渡るが…。闇に埋もれた先駆的女性のかがやきを蘇らせ、詩人の飛躍を促したブラジル生活を、親友たちの証言で初めて公にした二重の評伝!

目次

一九七八年、ボストン
おお、旅人よ
みだらな花梗
昔シナの王さまがおったとさ
一九九四年、リオデジャネイロ
日々の暮らし
八百屋が幸運を運んでくる
美しきピンドラーマ
ドナ・ロタ
ウアーイ―なぜ?〔ほか〕

著者等紹介

オリヴェイラ,カルメン・L.[オリヴェイラ,カルメンL.] [Oliveira,Carmen L.]
リオ生まれ。アメリカ合衆国インディアナ州ノートルダム大学大学院修了。文学専攻。軍政時代に大学での教職を辞し、作家・翻訳家として多数の新聞・雑誌に寄稿。現在サンパウロ州在住

小口未散[オグチミチル]
1950年東京生まれ。東京外国語大学フランス科卒業、同修士課程修了。岩波書店勤務のかたわら詩人ビショップを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sa

2
タイトルに惹かれて読んだ。ポルトガル語のflor(花)は善い人、優しい人など人を表す言葉だそう。本の出だしはロタとビショップの出会い、幸せな生活が書かれている。ささやかな出来事で満たされる二人の日常は読者も明るい気分にさせる。しかし、いつのまにか二人の間にズレが生じ、諍いも増え最後には別れることとなる。でも、これが人生で二人の運命だったのだなと思う。二人が同じ方向を見つめることができなかったのが悲しい。 読後にビショップのOne artを読むと本の余韻に浸れる。2017/04/15

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