出版社内容情報
『自警録』は、1916年(大正5年)に新渡戸稲造が著した修養書。
「自警」とは「自分を戒め、自分を高める」という意味であり、本書は心の持ち方、精神の態度を鍛えるために書かれた 自己啓発大全 です。
『武士道』『修養』『一日一言』と並ぶ新渡戸の四大名著のひとつであり、大正期には国民的大ベストセラーとして版を重ねました。とりわけ『修養』が修養論の「総論」だとすれば、本書『自警録』は「各論(具体論)」にあたり、より実践的な内容が展開されています。
本書では――
「人として強くなる方法」
「心を磨き、鍛える心得」
「逆境を乗り越える知恵」
「仕事に臨む姿勢と人生の勝敗」
といったテーマを、平易で力強い言葉で説いています。
今回の復刊版は、現代の読者にとって難解な部分を適宜整理し、さらに見出しを補足して実用性を高めました。文字も大きく行間も広く工夫することで、読みやすさを追求した構成となっています。
【本書のポイント】
①自己を戒め高める「修養の実践書」:大正5年に新渡戸稲造が勤労青少年を励ますために著した人生論。『武士道』『修養』『一日一言』と並ぶ四大名著の一つ。
②現代の自己啓発書に通じる内容:「人として強くなる」「心を磨く」「人生で勝つ知恵」など、実践的テーマを収録。
③読みやすさを重視した復刊版:難解な箇所を割愛し、現代読者に最適化。改行や補足見出しを加え、スムーズに読める構成に。
④贈り物・長く読み継がれる一冊:働き方や人間力を磨きたい社会人、就職を控えた若者、リーダーや教育者にも最適。
⑤『修養』が「総論」だとすれば、『自警録』は「各論」の書。2冊セットで読むことで、より理解が深まり、あるべき姿、心の持ち方が見えてくる。
【こんな方におすすめ】
・自己啓発書・ビジネス書で人生を高めたい方
・若手社会人や学生への贈り物を探している方
・新渡戸稲造の思想を学びたい方
・武士道や修養と並ぶ古典を座右に置きたい方
自らを戒め、心を磨き、人生を切り開くための名著。
100年の時を超えて、現代に蘇る「修養の書」をぜひご活用ください。
【目次】
第1章 男一匹
第2章 一人前の人と一人前の仕事
第3章 強き人
第4章 外は柔、内は剛
第5章 心強くなる工夫
第6章 怖気の矯正
第7章 譏謗に対する態度
第8章 世に蔓こる者は憎まる
第9章 心の独立と体の独立
第10章 人生の成敗
第11章 人生の決勝点
第12章 人生表裏の判断
第13章 広く世を渡る心懸け
第14章 報酬以上の務め
第15章 逆上を警む
第16章 富貴の精神化
第17章 実業を精神化せよ
第18章 知らぬ恩人に対する感謝
第19章 言葉の心
第20章 忠告の取捨
第21章 潔き感情と正しき思想
第22章 感情より出た職業選択
第23章 若返りの工夫
第24章 全力と余裕
第25章 理想と実現
第26章 理想の実現は何処
第27章 夢の実用
内容説明
自警―自分を守り、鍛え、磨き上げる法。自らを戒め、高める「自己啓発大全」。『武士道』『修養』と並ぶ名著、国民的大ベストセラーここに復刊!
目次
男一匹 男の修養、女の修養
一人前の人と一人前の仕事 「一人前の仕事」をする「一人前の人間」となる
強き人 人として、強くなる
外は柔、内は剛 「剛」と「柔」を使い分ける
心強くなる工夫 心を磨き、鍛える
怖気の矯正 恐怖心を取り除く
譏謗に対する態度 非難、批判に、いかに対処するか
世に蔓延る者は憎まる 中傷、嫉妬に、いかに対処するか
心の独立と体の独立 人として「独立」する
人生の成敗 人生の成功と失敗について
人生の決勝点 人生で勝つための知恵
人生表裏の判断 人生の「表と裏」に注意する
広く世を渡る心がけ 過ちなく世を渡る心得
報酬以上の務め 報酬以上の仕事をする
逆上を警む 心を整える
富貴の精神化 金銭、富貴について
実業を精神化せよ 事業、実業について
知らぬ恩人に対する感謝 恩に対して敏になる
言葉の心 言葉に対して敏になる
忠告の取捨 「古典の教え」を活かす〔ほか〕
著者等紹介
新渡戸稲造[ニトベイナゾウ]
1862‐1933。明治・昭和時代前期の教育者。文久2年生まれ。新渡戸十次郎の三男。札幌農学校に学び、内村鑑三らとキリスト教に入信。欧米に留学後、母校の教授となる。明治27年札幌に遠友夜学校を設立。京都帝大、東京帝大の教授を経て大正7年東京女子大学長となる。9年国際連盟事務局次長。「太平洋の橋」になることを願い、世界平和を唱えた。昭和8年カナダのビクトリアで死去。72歳。陸奥盛岡出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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