内容説明
曹洞宗の開祖・道元禅師の名語録366をここに精選。
著者等紹介
大谷哲夫[オオタニテツオ]
昭和14年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院文研東洋哲学専攻修了。駒澤大学大学院博士課程。曹洞宗宗学研究所講師を経て、駒澤大学に奉職。同大学教授、副学長、学長、総長、都留文科大学理事長、東北福祉大学学長を歴任。長泰寺住職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かず
15
昨年5月3日より読み始めたが、11月に資格試験の為中断今日残りを読んだ。道元は曹洞宗の開祖であり、著書『正法眼蔵』の難解さはつとに有名。本書を通じて感じたのは、「仏法とは如何に変転する現実に対し、アジャストしていくか」、「如何にして衆を愛するか」、「そして、如何にして自己実現を果たす(成仏する)か」である。11月23日「せん(粘土で作った瓦)もし鏡とならずば」が心に残った。粘土で作った瓦も磨けば鏡になる、そうでなければ人が仏となれるはずがない-道元の強い決心、達悟の様が伺える。よし私も-そんな思いである。2021/04/04
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1
彫琢された無駄のない言葉 詩的で美しい 修せざるにはあらわれず はなでばてにみてり 仏道をならう 万法に証せらる 生も一時のくらいなり 人身得ること難し 人々皆食分あり命分あり 道は無窮なり 一生いくばくにあらず 好むには必ず得べきなり 病にして死なば本意なり 切に思うことは必ず遂ぐるなり 広学博覧はかなうべからざる事なり 先ず我見を離るべし 人と議論を好む事なかれ 人は必ず陰徳を修すべし 先人の言なれども 而今 いたずらに百歳いけらんは うおにあらざればうおのこころをしらず 須く寸陰を惜しむべし2020/07/05