内容説明
『修身教授録』の著者による幻の語録いまここに甦る。
目次
森先生訓言集上巻(精神の学の学び方;専攻科に学ぶ者の生活 ほか)
森先生訓言集中巻(教師たる者の気構え;節約のすすめ ほか)
森先生訓言集下巻(一流者の生き方;月給取りの覚悟 ほか)
附編1 森教室の内外(点呼;声 ほか)
附編2 森先生学話
著者等紹介
森信三[モリノブゾウ]
明治29年9月23日、愛知県知多郡武豊町に端山家の三男として生誕。両親不縁にして、3歳の時、半田市岩滑町の森家に養子として入籍。半田小学校高等科を経て名古屋第一師範に入学。その後、小学校教師を経て、広島高等師範に入学。在学中、生涯の師・西晋一郎氏に出会う。後に京都大学哲学科に進学し、西田幾多郎先生の教えに学ぶ。大学院を経て、天王寺師範の専任教諭になり、師範本科生の修身科を担当。後に旧満洲の建国大学教授に赴任。50歳で敗戦。九死に一生を得て翌年帰国。幾多の辛酸を経て、58歳で神戸大学教育学部教授に就任し、65歳まで務めた。平成4年11月21日、97歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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メタボン
17
☆☆☆★ かみしめると深い言葉の数々。「人は肉体的には一度より誕生しないが、精神的には幾度も誕生する事ができる。」「尊敬するものがなくなった時、その人の進歩は止まる。年とともに尊敬するものが、はっきりして来るようでなければ、人間も大成はしない。」「読書によって古人の偉大な心を知り、自己の醜さを知ること。自分の醜さがわかれば他人との衝突はなくなる。」「苦労をしなさい。少なくとも避けようとはしなさんな。」「人間の偉さは、その人の苦しみと正比例する。天はその人の苦労に等しいだけの価値を与え給う。」2015/10/19
双海(ふたみ)
15
おすすめされた本です。巻末の「森先生学話」がよかった。気になった章句をメモしました。あとで読書ノートにまとめます。2016/05/01
ちなつパパ
5
森信三先生に関わる本は、どれも「心の食物」になります。精神の背骨は真っ直ぐに、そして腰骨が立ち姿勢が正される思いです。本書を読み改めて「修身教授録」の世界に浸れば、より臨場感のある森先生の「修身」の授業が受けられそうです。2014/02/13
しらい
3
真摯に、丁寧に在ろうと思う。2016/01/05
epitaph3
3
修身教授録の姉妹編。字が大きく、修身教授録より薄いので、まずこちらを読んでみよう。今でも通じる基本的概念がある。もともと教師になるべき学生にむけて、森先生が話しているわけで、教師になりたい人は読むべし。2014/02/07