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出版社内容情報
上司たちに共通する「逆パワハラの実情」を知り、「部下からの逆パワハラが怖くて何も言えない」と思ったときの処方箋を提示する一冊
「パワハラ」と聞くと、上司から部下へのベクトルを想像する。
しかしながら昨今、かつての年功序列中心の牧歌的な日本的経営の時代(=年功序列のラインに乗ればそのまま上にいける、また誰もが昇格することに疑いを持たなかった「平和的な要素が強くなっていた時代」)と異なり、皆がみな上役的役割を担いたい人ばかりがいるわけでは無い時代である。さらには「ハラスメント」「コンプライアンス」などの文脈を背景に、パワハラが怖くて言い返せないで悩んでいる上司(例えば概ね40代以降、圧倒的に優秀ではないが、実直で生真面目、不本意ながら上司になってしまったヒト)は少なくない。それどころか、上司が躊躇して言い淀んでしまうのをいいことに、部下から上司への“逆パワハラ”という状況すら生まれている。
そうした<悩める上司たち>に向けた類書では、「傾聴しましょう」「感情的になってはいけません」「押しつけではなく考えさせましょう」という性善説に立脚した一般論・精神論が謳われているが、それではうまくいかない。
なぜなら、上司を馬鹿にしている相手(部下)は“逆パワハラ”を仕掛けてきている場合も多々あるわけで、論理が通用する相手ではないこともある。そんな<悩める上司たち>がたくさんいる職場で“逆パワハラ”は横行しているが、多くの上司が反論できず、「もう無理」と思わされてしまっている。
本書ではそんな<部下からの“逆パワハラ”に日々悩みを深める上司たち>に向けて、以下のような処方箋を示していきたい。
上司たちに共通する「逆パワハラの実情」
― その逆パワハラが想定外であり、とっさのことにビビってしまう
― 逆パワハラをされたときに切り返すフレーズを持っていない
― 誰にも打ち明けることができず、孤立してしまう
本書では「部下からの逆パワハラが怖くて何も言えない」と思ったとき、以下のような【処方箋】をお伝えします。
― 逆パワハラ部下のパターンを理解する
― その逆パワハラが、自分の「どの感情を煽ってきているか」を理解する
― その場で切り返すフレーズを身につける
【目次】
はじめに
第1章 パワーハラスメントについて
1.パワーハラスメントの定義
2.パワーハラスメントの6類型
3.逆パワーハラスメントについて
4.逆パワーハラスメントのパターン
第2章 部下がモンスター化したときの処方箋
1.逆パワハラ部下(モンスター部下)のパターンを理解しよう
2-①.その逆パワハラが、あなたの「どの感情を煽っているか」を考えよう
2-②.そのとき、あなたは、部下を「かばおう」としていませんか
3.その場で切り返すフレーズを身につけましょう
第3章 ハラスメント・ハラスメント─驚きゾーン
1.ハラスメント・ハラスメント
2.ハラスメントかどうかの基準について
3.360度評価との関係・・
第4章 世代間ギャップの向こうに「逆パワハラ」が見える─忍耐ゾーン
1.世代間ギャップ
2.コミュニケーションギャップ
事例1:それ、手っ取り早く教えてもらえませんか、と詰め寄る部下がいて、困っています
事例2:自分の個性を尊重してください、多様性の時代ですといって、わがまま放題の部下がいて、困っています
事例3:年上の部下の思い込みが激しくて、こちらの言いたいことが伝わらず、困っています
事例4:秀才タイプな部下、能力が上であることを鼻にかけ、いつもあなたをディスってきます
事例5:そんなつもりで言ったわけではないのに、あなたのせいで仕事に来なくなった部下がいます
第5章 集団行為に発展したら─助けてゾーン
1.集団での反抗等
事例1:メンバー全員が、あなたに能力以上の仕事をさせます。断るとあなたの指示を無視しはじめました
事例2:インターネットで、個人が特定される等、悪意ある書き込みをされました
2.その他
事例1:いきなり切れて、労基に行く、弁護士に訴える、と息巻いてきた部下がいます
事例2:あなたのせいで、精神疾患になった、責任とってください、という部下がいます
第6章 あなたが、あなた自身を守るために、やらなければいけないこと
1.トラブルになりそうだなと思ったとき
2.会社側の対応
3.思ったほど会社が味方になってくれないとき
4.会社の対応が不適切であれば、外部機関へ相談しましょう
5.最終手段として、退職・転職も視野に入れましょう
おわりに
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