対人支援に活かすネガティブ・ケイパビリティ―あえて答えを出さず、そこに踏みとどまる力-保留状態維持力

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対人支援に活かすネガティブ・ケイパビリティ―あえて答えを出さず、そこに踏みとどまる力-保留状態維持力

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  • サイズ A5判/ページ数 272p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784800592347
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0010

出版社内容情報

ネガティブ・ケイパビリティは、人間の能力や創造性の一環として、未知の状況や矛盾した感情、曖昧さ、不確実性に直面し、それらを受け入れる能力を指す。これは、固定された思考パターンや既存の概念やルールにとらわれることなく、新たなアイデアや洞察を生み出すために必要な能力である。
ネガティブ・ケイパビリティを持つ人は、矛盾や不確実性に対して耐えることができ、それを創造的な可能性として捉えることができる。彼らは自分の意識を開放し、複数の視点や相反する考えを同時に受け入れることができるため、より深い洞察や理解に至ることができる。
対人支援の現場にはいくつもの曖昧さや葛藤がある。代表的なものをあげると、
・相談者、クライエント、患者など支援を受ける側の人(以下、相談者)を取り巻く、時に相談者と利益相反する関係者の存在
・相談者(の可能性)に対する信頼と懐疑
・相談者の固有性と類型化による見(診)立て
そして、もっとも悩ましいのが、支援者の万能感(いつでも相談者の役に立てる存在でありたい)の保持と、無力感(役に立てないことがある自分)の受容である。言うまでもなく、1人の相談者であっても、すべての側面で長期にわたり(極端に言えば亡くなるまで)支援することはムリである。対人支援には物理的な限定性があるし、1人ですべてを担うのは難しい。にもかかわらず、それをしようとするのは、相談者に対して不誠実である。支援者は自分の支援の限界を受け入れながらも、できるだけ役に立とうと努力し続けるのである。
しかし、そもそも人はすぐに感じていること、考えていることをありのままに表現することは少ない。見方には、いくつものバイアスがかかっている。鵜呑みにすることは、漏れなく何らかの色のついたメガネをかけているのである。
ネガティブ・ケイパビリティとは、「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える能力」「性急に証明や理由を求めずに、不確実さや不思議さ、懐疑の中に留まり続けることができる能力」である。

内容説明

ネガティブ・ケイパビリティとは「性急に答えを求めずに、不確かさや、疑念の中に留まっていられる能力」「自分の枠組みを外して他者を理解しようとする共感的想像力」。曖昧さを受け入れてこそ、人の本質が見えてくる。「わかったつもり」が人の理解を妨げ、身勝手な「よかれのひと言」になる。対人支援はもちろん、組織開発、リーダーシップ、教育など広く人とかかわる仕事に不可欠な力。

目次

第1章 さまざまな分野でのネガティブ・ケイパビリティ
第2章 ネガティブ・ケイパビリティが必要になっている時代背景
第3章 対人支援とネガティブ・ケイパビリティ
第4章 対人支援場面におけるネガティブ・ケイパビリティの発揮
第5章 対人支援職エキスパート10人のインタビューから見えるネガティブ・ケイパビリティ
第6章 対人支援職の中のネガティブ・ケイパビリティ(第5章のインタビューのまとめとして)
第7章 ネガティブ・ケイパビリティを身につけるための研修とその結果(対象:キャリアコンサルタント)

著者等紹介

田中稔哉[タナカトシヤ]
メーカーで人事(採用・教育・労務・人事企画)業務に携わった後、コンサルティング会社にて新規事業開発、関連会社経営に従事。中小企業の採用支援、就職氷河期の大学生の就職支援事業の立ち上げを経て、日本マンパワー入社。キャリアカウンセラー(CDA)養成講座の開発、大学・高校向けキャリア教育プログラム開発、行政機関への雇用対策事業の提案・企画・運営、ジョブカフェのチーフカウンセラーなどの業務を経験し、キャリアコンサルティング事業、公的就業支援・雇用対策事業、中小企業診断士養成事業の担当取締役を経て、現在は代表取締役会長。キャリアコンサルティング協議会副会長、全国産業人能力開発団体連合会理事。実務教育学修士(専門職)。公認心理師。精神保健福祉士。1級キャリアコンサルティング技能士。国家資格キャリアコンサルタント。CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)。所属学会:日本キャリアカウンセリング学会、日本実務教育学会、日本マイクロカウンセリング学会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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くろすけ

1
ネガティヴケイパビリティについても、対人支援についても参考になるところは少なかった。2024/08/18

kooichi1971

1
ネガティブケイパビリティ2冊目 対人支援の場面で発揮されるネガティブケイパビリティに特化して書かれている。対人支援の現場にいる人々へのインタビューが豊富で、その単語こそ出てこないが、全員がネガティブケイパビリティを発揮している事が印象的だった。 ネガティブケイパビリティとポジティブケイパビリティを行ったり来たりすることが大事。2024/07/10

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