出版社内容情報
映画秘宝が厳選して紹介する、本当に「怖い」映画。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
53
映画が開発されて以来、銀幕は常にこの世ならざる物を映し出してきた。それは恐怖や怪奇に非常に親和性が高かったわけで…。というわけで映画における恐怖について色々紹介された一冊。中心となっているのは無論ホラー映画だけど、それだけに留まらず映画全体を見渡しての恐怖が紹介されていて、その裾野はとても広いものとなっている。黒木あるじの紹介してるドキュメンタリー映画とかその最たるものかなあ。恐怖の度合いが生々しすぎるけど。読みながらマリオ・バーヴァとかルチオ・フルチとかまた見直したくなってきた。サスペリア新作も出るし。2019/02/05
かめぴ
13
惨殺ものより狂気ものより怖いのが、監禁そして改造。余りに怖くて見ていない「ムカデ人間」がないのが不思議。ジョーズとかサイコとかはもう、映画として素晴らしいもの。最近観た、「人生スイッチ」は怖かったなぁ。2019/02/17
林 一歩
4
私の怖い映画は 震える舌 です。 トラウマです、この映画は。2018/10/21
yurari
3
最高にマニアック‥!自称・ホラー映画好きだがまだまだだった。沼のように深い世界が広がっていた‥ハロウィン、13金、エルム街の悪夢といった古典から、ゲット・アウト、ヘレディタリーと最近の作品まで網羅している。読みたい本もたまる一方なのに、観たい映画まで増えてしまった。「うまい脅かし方やうまい怖がらせ方を見せてくれる映画の技術を楽しむ。それで本気で怖がることは悲しいかな、もうないんです。」by岩田克也。ビビリの私は大人になった今も本気で怖い映画に出会うことがたくさんある。有り難いことだ。2022/01/30
天ノ邪鬼
2
今のところ、アンドレイ・イサコフ監督の『ナイフの哲学』についての解説を読めるのは本書だけだろう。同作を輸入盤DVDで初めて鑑賞した際はどう受け止めればいいのかが分からなかったが、本書によってあの映画がどんな意図で作られたのかを知ることができて良かった。イサコフ監督作品の日本上陸を切に願う。特に『Visions of suffering』。2020/07/01