ドキュメント・長期ひきこもりの現場から

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  • サイズ B6判/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800311733
  • NDC分類 367.6
  • Cコード C0036

内容説明

取材する側だったジャーナリストがひょんなことから支援する側に―。年間訪問件数800回―長期ひきこもりとじっくり向き合い、医者や施設などからも見放された彼らの心を開き、実社会へと復帰させてきた。絶望、そして涙と感動の記録から、長期ひきこもりの現場の真実が見えてくる!

目次

第1章 ある日の「ひきこもり訪問支援」の記録
第2章 アジアがつないだひきこもりとの接点
第3章 自立への支援と壁
第4章 ある日の「ひきこもり訪問支援」の記録・その2
第5章 2001年―最初の訪問支援
第6章 ひきこもりとアジアを行く
第7章 家族の葛藤、そして憂鬱
第8章 高くて険しい壁
終章 試行錯誤の訪問支援

著者等紹介

石川清[イシカワキヨシ]
1964年、埼玉県生まれ。上智大学卒業後、NHKを経てフリーに。2000年ごろから長期ひきこもりの支援に関わり始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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燃えつきた棒

39
NHK総合の「プロフェッショナル 仕事の流儀〜ひきこもり支援 石川清 | 人を癒やし、人に癒やされる | 」を観て、興味を持った。 石川さんは、二十年以上、個人でひきこもり支援を行なっている。 彼の方法は、とことん会いに行くというものだ。 たとえ三分の一は会えずに終わったとしても、十年でも十五年でもかけて会いに行く。とても、行政にはできまい。 最初は、決して部屋のドアを開けなかった本人が、いつのまにか石川さんと二人で海外旅行をしている。 2020/08/28

澤水月

26
津山30人殺し研究家として先に読み新刊に驚いたがこちらが17年もの自腹活動。比で育ち銃撃に巻き込まれ頭に被弾!帰国後日本文化に馴染めず疎外感…2つの生涯テーマに得心。当事者を旅に連れ出す逆転発想。日本独自のKY文化が苦しめていて外国で平気になる例多い。ただしネトウヨ的人物も多いが好む話題ばかりチェックしがちなのと自国を否定されると自分の人格否定に感じる…ヘイト本質つき興味。障害年金は大きな罠があるなど実地例に基づき目鱗事象多く感嘆。当事者が支援者となろうとすると競争生まれるなど課題と希望を客観的に示す良書2017/03/11

けんとまん1007

24
ひきこもりという言葉からイメージすることは100人100様だと思うし、誤った認識のされ方が多いのではと思う。僅かな情報だけで、知らないことが、あまりに多すぎるし、状況もぞれぞれ違うからだとも思う。それにしても、このような活動をされえいる方がいるのだと知るだけで、頭が下がる。そういう状況になったのには、その背景もあるし、時間という軸もある。どうやって、かかわりを作るのか、どういう環境がいいのか。外国を旅行するという一つのやり方を知って、成程と思った。2017/07/13

たか

17
ひきこもり系の本を最近立て続けに読んだ。ひきこもりの原因は人それぞれ。本人の起因していたり、家庭環境だったりいろいろだ。 とても難しい問題だ。一度社会から離れて孤立すると立ち直り社会復帰できるのはとても困難だ!厳しい言い方をすれば自己責任だとも言えるが、何か解決策を講じないと、行き着く先は自殺か、餓死か事件を起こすなどの結果を招いてしまう。それはもはや一個人や一家族の問題ではなくなる。 最終的にその状態から脱するには本人だけでなく、周りにいる支援者の方の力にかかってくると思う・・・。2017/03/19

koheinet608

10
内閣府の発表によると、現在日本には54.1万人の引きこもりがいると分析しています。実際は数倍いると思います。 著者が悪戦苦闘して導きだした、引きこもりへの対処法は「対話の重要性」です。 また今の日本は「対話できる相手」が、急速にいなくなっていると訴えています。著者のような人が日本社会に、もっと増えてくれればいいなと切に願います。 最近は「今のあなたの状態は、全てあなたが招いたもの=自己責任論」が人が他人を見る価値観の主流となっています。これから、引きこもりに関して、厳しい社会的状況となるのは明白です2017/11/28

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