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歴史新書y
明仁天皇と戦後日本

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800309686
  • NDC分類 288.41
  • Cコード C0221

出版社内容情報

◎サイパンやパラオへの慰霊、戦後70年の発言など、戦後日本の出発と密接にリンク  し、なお現在もそれを体現しているかのようにみえる今上天皇・皇后両陛下。一方で、  安保法制の成立という、戦後日本が歩んできた道をまったく塗り替える事件が間近に  迫っている。◎また、両陛下とも体調が優れず、数年のうちに崩御される可能性は低くない。◎そこで、今上天皇が戦後日本にどのように関わってきたのかという点をメインテーマに、 戦後皇室がどのように変わってきたのか、美智子皇后との関係などを検証し、いま、あら ためて戦後日本とはなんだったのかを問う。

内容説明

「国民と苦楽をともにする」姿勢の原点を探る!政府・マスコミ・国民からの期待を通して見えてくる、戦後社会における天皇・皇室観の変遷を追う。

目次

第1章 新しい皇太子像の創出(誕生から敗戦まで;GHQによる天皇制民主化策 ほか)
第2章 ミッチー・ブームとその後(「ご成婚」への評価;先例としての孝宮の結婚 ほか)
第3章 次期天皇への芽生え(積極的な外交のスタート;アメリカ訪問の再浮上と日米のかけひき ほか)
第4章 新天皇の意志(天皇に即位;「国民と苦楽をともにする」 ほか)
終章 慰霊への思いと戦後日本(相次ぐ災害と被災地への思い;戦争の記憶への取り組み ほか)

著者等紹介

河西秀哉[カワニシヒデヤ]
1977年生まれ。名古屋大学大学院博士後期課程修了。博士(歴史学)。現在、神戸女学院大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

衛府蘭宮

3
文化平和国家の新日本を象徴するプリンス、孤独の人、理想の平民的核家族の夫、魅力も権威もない万年皇太子、国民に寄り添う天皇…と、メディアを通じて変遷する明仁像を追うとともに、ご本人が実際にどう歩まれたかを描く。教科書や新聞などの媒体で形成されたのが「国民」なので、その統合の象徴もマスメディアによってイメージが形成され変遷するというのも宜なるかなという感じです。2017/10/02

Toska

2
戦後の明仁天皇イメージには想像以上に起伏があった。敗戦国・日本の再生を象徴する若きホープ、爆発的なミッチー・ブーム、その後も皇太子時代が長く続いたことによる「飽き」…身勝手な世論に振り回されたと言っていいのだろうが、そこで腐らずたゆまず象徴天皇としてのあり方を模索したのは本人の資質であろう。ただ、この人のおかげで「天皇は優れた人格の持ち主であるべき」というハードルが上がりすぎ、後継者にとっては痛し痒しかもしれない。2021/12/12

バルジ

2
本書は戦後日本の歩みの中でその時々の情勢に左右され、時にはシンボルとしてマスコミや国民から理想を仮託された存在であった今上天皇の姿が浮かんでくる。 しかし皇太子時代には「憂鬱」や「孤独」などと評されることもあり、国民からは関心すら持たれない存在であった陛下が、自ら「象徴」としてのあるべき天皇像を模索し続け「国民と共に歩む天皇」として現在に至っているというのは興味深かった。言うなれば象徴天皇制は常にそのあるべき姿が模索され続ける「未完の象徴天皇制」なのだろうか。2018/01/16

Y_Kuroyanagi

0
20160613ー201606232016/06/23

うすい

0
2024/11/22

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