再検証 長篠の戦い―「合戦論争」の批判に答える

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800305831
  • NDC分類 210.48
  • Cコード C0021

内容説明

論争の「第二幕」は本当にあがったのか!?武田騎馬軍団、鉄砲三千挺“三段撃ち”、そして信長の「戦術革命論」の成否は?40年にわたる合戦研究の流れを精査し、批判点に的確かつ冷静に反論する!

目次

俗書と良質史料の検討
第1部 「長篠の戦い」をおさらいする(長篠への道;信長の来援 ほか)
第2部 批判された問題点を整理する(これまでの「通説批判」の流れ;鉄砲の「三千挺説」と「千挺説」 ほか)
第3部 合戦像の根拠となる「資史料」の検証(「敗者」武田勝頼の評価;『長篠合戦図屏風』をどう読むか? ほか)
第4部 批判は成立するのか(論争の「第二幕」はあがったのか?;続編『検証長篠合戦』の問題点 ほか)

著者等紹介

藤本正行[フジモトマサユキ]
1948年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部史学科卒業。國學院大學兼任講師。日本軍事史・風俗史専攻。文献・絵画・城郭・甲胄武具研究を集合した独自の歴史研究を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

YONDA

14
平山優氏が長篠合戦を題材に書いた2冊の本への反論である。平山氏の2冊をすでに読んでいたのでこの本を読みながら反論箇所を振り返ると、藤本氏の言うことは納得が行き的確である。平山氏以前から研究していた者として許せないことが多々あったのだろう。どちらの肩も持つつもりはないが、こういう本は面白い。平山氏はこの本に対しての返書を執筆しているようなので、それを読むのを楽しみにしたい。2016/10/09

うしうし

3
平山優氏の著作『長篠合戦と武田勝頼』・『検証長篠合戦』に対する批判を展開する。面白いので一気に読んだが、読後感はあまり爽やかなものではない。著者の表現があまりにも感情的に走る部分が目立つからである。批判の内容は的確で、平山氏より本書の解釈の方が当を得ていると思われる点も多い。しかしながら、批判の背景には平山氏に対する個人攻撃と強烈な自己顕示欲が満ちているものと感じられ、それが本書の価値を著しく低下させているように思う。2015/02/11

ヨシフおじさん

2
平山優氏の「武田勝頼と長篠の戦い」及び「検証 長篠の合戦」に対しての藤本正行氏の反論である。藤本氏は史料解釈が平山優氏の唱える学説に都合がよいようにされていること(『信長公記』、『甫庵信長記』の使い分けなど)、先行研究ですでに示されている事実を明記せずに使用していることなど様々な視点で指摘されている。近いうちに平山優氏の対象の書籍を読んでみようと思う。2021/04/09

あまたあるほし

1
もう、長篠の戦い論争は飽きたな。1800円払って人の批判を読まされてしまった。商業書籍でやらないで欲しかった。2015/01/31

オルレアンの聖たぬき

0
感情がこもりすぎてて読みにくいところもあるが、議論に一石を投じていることも確か。2015/06/06

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