内容説明
黒い噂のつきまとう組織犯罪対策部の秋山は、指定暴力団・舎人組の内通者を疑われ、怒りのあまり上司を殴り飛ばしてしまう。部署内で孤立するなか、出会い系サイトの詐欺について、二課の郷間彩香から相談を持ちかけられて―(「警部補・秋山の場合」)。四人のはぐれ者が捜査の過程で女性刑事と関わり、警察官としての矜持を見つめ直していく。「警視庁捜査二課・郷間彩香」シリーズ短編集!
著者等紹介
梶永正史[カジナガマサシ]
1969年、山口県長門市生まれ。現在、コンピューターメーカーに勤務。第12回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、『警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官』(宝島社)にて2014年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sato19601027
91
読み終えたばかりだと言うのに、すでに郷間レスに陥っている。シリーズ最終巻は読者へのスペシャルエディション。郷間班の鈴木/秋山/三浦/佐藤の面々と郷間彩香との関係に触れることで、その人間性を深堀する四短編と、吉田元監察と野呂元次長の会話からなる掌編。警視庁各所で流れている『郷間彩香には関わるな』という言葉の真相は、シリーズ全体からも滲み出ているが、彩香が仕事に真面目に取り組む姿勢にある。郷間彩香のことであるから、きっと、特命捜査でも大いに活躍して、今頃は、新たな郷間班を起動させていることだろう。続編を希望。2025/02/18
papako
67
郷間シリーズ短編集。班員たちから見た郷間が新鮮。郷間ってこんな風にとらえられているんだ。ちょっと内面と違うのがいいね。楽しかった。2020/04/19
ずっきん
65
『郷間彩香に関わるな!』がテーマのシリーズ前日譚。もう終わりなのかなあと思っていたから嬉しい。郷間のキャラが今までで一番立ってるような気がする。姫川もいいけど郷間もね♪ 男性作家さんが描く女性キャラとしてはダントツに好きだ。くっだらない伏線と回収(←ほめてます)が大好きだ。著者の軽妙なセンスが大大大好きだ。読んでて本当に楽しかった♪ 郷間(と吉田とやっさん)にまた会いたいけれど、著者の筆による、違う役者と舞台の物語も読みたいなあと思う。2020/03/15
達ちゃん
37
郷間班の個性的なメンバーのいろんなエピソード面白かったです。これでまた続きに期待が高まります。2020/01/07
momi
37
今回は郷間彩香の人となりがよく分かる短編集って感じで…ますます好きになりました!面白かったです!2019/09/18