宝島社新書
イチローの功と罪

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800295637
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0275

内容説明

今年3月下旬に東京ドームで行われたメジャーリーグの開幕戦で、電撃引退を表明したイチロー。試合後の引退会見は深夜にもかかわらず約85分にも及び、その内容ともども大きな反響を呼んだ。これまで数々の日本記録やメジャー記録を樹立してきたイチローの、プロ野球選手としての実力は誰もが認めるところだが、唯我独尊で自己中心的な言動には常に賛否両論があった。そんな我が道を行くイチローも、今後は指導者になると思われるが、はたして指導者としての資質はあるのか―。野村克也が希代の天才・イチローを丸裸にし、その功罪についてあらゆる角度から斬りまくる。

目次

第1章 イチローの電撃引退に思うこと
第2章 イチローがプロ野球に与えた功と罪
第3章 イチローの引退会見を検証する
第4章 イチローは今後どうすべきか
第5章 イチローと対戦した日本シリーズ
第6章 選手が引退を決断する時
第7章 記憶に残る日本人メジャーリーガーたち

著者等紹介

野村克也[ノムラカツヤ]
1935年、京都府生まれ。54年に京都府立峰山高校を卒業後、南海ホークス(現福岡ソフトバンクホークス)へテスト生として入団。3年目に正捕手に定着し、4年目に初めて本塁打王のタイトルを獲得。65年に戦後初の三冠王になったのをはじめ、MVP5回、首位打者1回、本塁打王9回、打点王7回、ベストナイン19回、ダイヤモンドグラブ賞1回などタイトルを多数獲得。70年からは選手兼任監督となる。その後、「生涯一捕手」を宣言し、ロッテオリオンズ、西武ライオンズに移籍。80年に45歳で現役を引退、解説者となる。89年に野球殿堂入り。90年にヤクルトスワローズの監督に就任し、4度のリーグ優勝、3度の日本一に導く。99年から3年間、阪神タイガースの監督、2002年から社会人野球のシダックス監督、06年から東北楽天ゴールデンイーグルスの監督を歴任。10年に再び解説者となり、現在多方面で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hammer.w

31
初版が出た日が去年の今日。この頃のノムさんは元気にボヤいている。"縁"を大切にするノムさん。一歩引いた監督の立場から見たイチローさんが書かれている。天才と言われたイチローさんは文章で書くのは難しい。けれど、イチローさんのルーティンと他の選手の生活を比較して見えてくるものがある。遅くなりましたが、イチローさんお疲れ様でした。ノムさん、ありがとうございました。2020/07/25

もりやまたけよし

29
たまにはプロ野球の話でも読んで息抜きをしたいと思って手に取りました。2021/04/18

katoyann

22
イチローの批評をしながらプロ野球界を分析したエッセイ。自伝的要素強い。投手の原点能力は外角低めストレートにあり、上原と岩隈はこの能力が高かったからメジャーで活躍したという。ちょっと我田引水では。というのも、メジャーの打者は「フライボール革命」で明らかなように低めをアッパースイングで掬い上げる打ち方をしている。確かマー君とマエケンの対談動画でも反証されていた。むしろインハイに投げられるかどうかがキーになると。で、肝心のイチローは天才と認められているが、人物評としては低く評価されている。まあ読みやすいし^_^2023/02/24

Nobu A

18
野村克也著書初読。プロ野球選手としても監督としても輝かしい功績を残したノムさん。以前から読みたい思っていたが、先日逝去されたのを機にアマゾンで2冊購入。大好きなイチローの考察に興味があり手に取った1冊。興味深い内容だが、特定の元・現NBL/MLB選手を挙げながら血液型や現役時代のポジションで性格を決めつけたりと本人の好き嫌いも反映。肝心のイチローに関しては所々で脱線して中途半端。頷く部分も多々あるが、結局ぼやきに留まっている印象。話し言葉よりの読みやすい筆致。雑談のエッセイ集に近い。一気読み。面白かった。2020/03/02

ophiuchi

15
功よりも罪の方に重点が置かれていて、ノムさんがイチローをあまり好きでなかったことが分かった(イチローを抜擢した亡き仰木監督のこともくさしている)。もっとノムさんの野球の話が聞きたかったなあ。2020/03/27

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