文豪たちのラブレター

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800287533
  • NDC分類 915.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

あの文豪たちが実際に書いたラブレター、読んでみませんか? 「この頃ボクは文ちゃんがお菓子なら頭から食べてしまひたい位可愛い気がします」これは芥川龍之介が後の妻・文に送ったラブレターの一節。思わず赤面してしまうくらい恥ずかしく、それでいて恋する心情が伝わってくる「生っぽい」文章です。かの文豪たちも、さすがにラブレターともなると、その人自身のパーソナリティが色濃く反映されてしまうもの。本書は、中島敦、太宰治、谷崎潤一郎、夏目漱石、森?外など、あの文豪たちが実際に書いたラブレターを、当時の状況と解説とともに掲載した一冊です。

内容説明

文豪が綴った甘く切なくどこか愛おしい恋の手紙。

目次

第1集 君のことを愛しています。―愛する手紙(芥川龍之介からのちの妻、塚本文へ;樋口一葉から師、半井桃水へ ほか)
第2集 君のためなら何でもする。―赤裸々な手紙(佐藤春夫からのちの妻、谷崎千代(潤一郎妻)へ
谷崎潤一郎からのちの二番目の妻、古川丁未子、のちの三番目の妻、根津松子へ ほか)
第3集 あなたを、好きになれてよかった。―切ない手紙(太宰治から愛人、太田静子へ;小林多喜二から恋人、田口タキへ ほか)
第4集 お前は、私の妻であればよい。―想う手紙(夏目漱石から妻、夏目鏡子へ;森鴎外から妻、森志げへ ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

M

65
古今東西、人は恋に落ちればただただ只管にその人を欲するしかなくなるものなのだなぁ。文豪ですら、文豪らしい言葉も忘れ、好きとか恋とか愛とかキッスとかがほとばしる。極めて個人的な、熱烈で剥き出しな想いの塊を盗み見しているようで座りが悪い(笑)。関係性の説明があるので状況をイメージしやすくて面白い。昔の人はこれを手書きで送っているのだから、その熱さに拍車がかかりますでしょうね。人を愛したら言葉なんかないけど、それでも言葉を捻り出してでも伝えたいその気持ちこそが恋や愛の証なんだろうなぁ。2019/01/17

みえ

62
芥川龍之介ってこんな人なの?知らなかった。夏目漱石のロンドンにいて寂しいから手紙欲しいのに、上から目線で奧さんに手紙を書きなさいというような命令口調。笑ってしまう。昔の有名な作家さん達の恋愛事情、ドラマにしたらドロドロしててすごいな~と思う人も数人いた。2019/01/13

どぶねずみ

55
読んでいる方が恥ずかしくなってくる赤裸々なラブレター。もっとも文豪たちは後世に赤の他人に読まれるとは思ってもいなかっただろうけど(笑) 手紙の宛先は、後の妻だったり、恋人、愛人だったり、狂おしいほどの恋心を募らせて、すぐに会えないもどかしさを綴っている。このお相手をモデルにした名作はコレだと紹介されると、また各文学作品も違った楽しみ方ができる。2019/06/15

53
【歴史・時代週間@月イチ】②興味深い。文豪たちが、恋人、妻、愛人に宛てたお手紙と、解説。亭主関白の夏目漱石が、奥さまを恋しがる文章が可愛らしく思えた。谷崎潤一郎は作品からも女好きだろうとは想像できたが、振り回された女性や周囲の人が気の毒に思った。恋多き文豪たちを取り上げただけなのかもしれないが、みんなやたら離婚、再婚しているのに驚き。2019/03/27

torami

46
タイトル通りの一冊。各作家の恋愛遍歴と何通かの恋文が紹介されています。でもラブレター晒されるってめっちゃ恥ずかしいよなぁ… ピュアで真心あふれるものから、ちょっと引いちゃうものまで、味わいは様々。泣きそうになったり笑いそうになったりでした。 手紙の本文が美文で素晴らしいのはもちろんなんだけど、結びの言葉に余韻があってよかったです。最後に相手を思いやる一言がさらっと入るのがズルいと思います。2019/06/01

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