宝島社文庫 このミス大賞
僕が殺された未来

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800275653
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

大学生の高木正一は、演劇サークルの友人に思いがけない話を聞かされる。思いを寄せる、ミスキャンパスの小田美沙希が失踪したというのだ。安否を気遣う高木の前に、突如、六十年後の未来からやってきたという少女が現れた。ハナ曰く、小田美沙希は誘拐されており、高木は彼女ともども誘拐犯に殺され、事件は迷宮入りしているという。半信半疑ながらも、自分自身と小田美沙希が殺されるのを防ぐため、高木は調査を開始するが……。死体の状況や容疑者のデータなど未来の捜査資料を駆使して、高木は自らの死亡予定時刻までに犯人を捕らえることができるのか!? 『このミステリーがすごい!』大賞・幻の応募作品が“超隠し玉”として、まさかの刊行!

内容説明

ミスキャンパスの小田美沙希が誘拐された。一方、彼女に思いを寄せていた高木の前に、六十年後の未来からやってきた少女・ハナが現れた。高木と小田美沙希は誘拐犯に殺され、事件は迷宮入りするという。半信半疑ながら、自分たちが殺されるのを防ぐため、高木は調査を開始するが…。未来の捜査資料を駆使して、高木は自らの死亡予定時刻までに犯人を捕らえることができるのか!?

著者等紹介

春畑行成[ハルハタユキナリ]
1972年生まれ。茨城県出身。『このミステリーがすごい!』大賞・超隠し玉として『僕が殺された未来』にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

itoko♪

73
第13回『このミステリーがすごい!』大賞 超隠し玉。よくあるタイムトラベルミステリーなんだけど、主人公のヘタレっぷりや、時折挟み込まれるダジャレなどユーモアたっぷりな作風で面白かったです。未来からやって来た少女が実は…っていう設定にちょっと捻りがあって、タイムパラドックスが起きにくい関係性なのがミソかな。解説を読んで、デビュー前に書かれた作風が様々で興味深い。次作はどの作風でくるのか楽しみ。2017/10/29

K

66
このミス大賞の隠し玉である本作は、未来から来た少女がこれから起こる殺人・誘拐を防ぐために青年と共に奔走するSFミステリ。起こるはずの事件を時間的制限があるなかで解決するため、物語のテンポもよく、ページがどんどん捲れちゃいます。事件そのものはミステリとしては単調ながらも、未来人という特徴的なキャラの背景に隠された謎は趣向が凝らされており面白かったです。物語全体を見てもポップな語り口で楽しみながら読みやすい作品でした。2018/02/15

ジンベエ親分

56
コンビニでついうっかり購入(笑) 仕方なく読み始めたが、望外に面白かった。片思いの女の子と自分が2日後に殺されてしまう、と未来から来た少女に教えられた大学生が、助かるべく奔走する話なのだが、2時間もあれば読めてしまうスカスカの文章、時間モノSFにしてはあまりに捻りのない設定、ミステリーとしてもさほどパッとしない仕掛け等々、欠点は多い。が、軽快な会話文を主体にテンポよく読ませる構成や読み進めるにつれて魅力を増すハナの造形、終盤のスピード感がある展開など、素直に楽しんで読めた。この作家、まだ書けるかな?2018/10/16

tom

55
軽く一気読みできた割に結構しっかりした話だった印象。正一にしても佳菜にしても何故そこまで片想いに命張れるんだ…とは思うものの。私としても佳菜ちゃん推しです。未来の火星でカービィが5万匹発見されるというのが地味にツボった。2018/01/18

M

54
死ぬはずのオジサンを、60年後からどうしても助けたくて女の子がタイムリープしてくる。サラッと読み過ごすべきところと腑に落ちるまで考え込んでしまう(最後の方)箇所あり笑。過去に飛んで未来を変えてしまったら、飛んできた子の存在は(消える)?とか、変わった未来からもタイムリープして来たら大渋滞になるなとか、考え始めたら枝葉の未来が増えすぎて混乱。この小説としては軽快に読む感じで。2021/02/14

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