出版社内容情報
2017年秋、劇場版アニメ第2弾の制作も決定! 春になり2年生となった久美子たち。部に入ってきた後輩たちの姿を見て、胸を弾ませる。 「今年の目標は全国大会で金賞です」 去年よりさらに高い目標を打ち立てた優子部長の提案に全員が挙手で応える。 北宇治高校吹奏楽部の、高みを目指した新しい一年が始まる――。 シリーズ累計102万部突破の大人気シリーズ、第二楽章のスタートです。
内容説明
一年生部員たちもようやく部活に慣れ、コンクールに向けた練習もいよいよ本格的になってきた北宇治高校吹奏楽部。しかし麗奈は、オーボエのみぞれのソロの出来に不満を感じていた。二人で音大を目指すというみぞれと希美だったが、その関係が演奏に影響を及ぼしているのだろうか。また、一年生の小日向夢は、実力者でありながらソロを吹くことを嫌がり…。アニメも大人気の吹部エンタメ、新章完結編。
著者等紹介
武田綾乃[タケダアヤノ]
1992年、京都府生まれ。2013年、第8回日本ラブストーリー大賞隠し玉作品『今日、きみと息をする。』(宝島社文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
105
確かに波乱の第二楽章だわな。できればBチームの話とかの補足エピソードで1冊出してから第三楽章に続くの希望。2017/10/19
黒瀬
74
黄前相談所は上手く機能しているようですね。波乱の第二楽章というと久美子二年生編という捉え方でもいいのでしょうが実質、希美とみぞれが主人公でしょう。憧れ、嫉妬、友情とは違う名状しがたい感情の果てにあるものの正体が判明してしまうと二人の関係に進展が無くなりそうで怖いです。一年生編の時から強烈な個性をかましていた優子先輩や夏紀先輩ともお別れで寂しいですが、これから黄前さんの新しい曲が始まるのです。2017/11/04
南北
68
一見完璧に思えるみぞれの演奏に実力を発揮していないのではないかと違和感を持つ麗奈の発言や「リズと青い鳥」に関して、自分をリズだと思い込んでいたみぞれに青い鳥と考えてみたらと助言する新山先生の言葉を受けて、みぞれが自分の殻を破り、オーボエの演奏で吹奏楽部員を感動させてしまうところは圧巻だった。また希美の心情も深く掘り下げ競れていてよかった。トランペットの小日向夢ももう少し積極性が必要だとは思うが、優子と麗奈が先輩ならオロオロしてしまう気持ちもわかる。二年生編も満足できる作品でした。2022/12/09
りんご
67
久美子2年生のコンクールが終わった。自由曲「リズと青い鳥」青い鳥は、まあみぞれでしょう?と思って読み進めたわけだけどね。飛び立つ鳥も見守るリズも、読者もみんなほんのり苦い気持ちになります。離れることには違いないのだから。部活は尊いな。部活でしか味わえない苦しさと喜びはある。でも学校の部活は縮小傾向。固定電話同士で電話して親に叱られた、とか集団就職で出会った、とか身分違いで交際を認められなかった、とかと同じように消え去る文化なんでしょうかね、部活。次の曲が始まります。2024/01/14
ぶんこ
67
優子部長と夏紀副部長が実に良かったです。全国大会に行けなかった後での、たるみきったところでの優子部長の話には感動しました。残り少ない高校生時間を、後輩を育てることに尽力する3年生はすごい。以前のあすかさんたちや、優子部長たちをみた後では久美子と秀一の部長副部長コンビは些か心許ない気がしますが、そこはお二人の持つ人徳で他の人たちの力を借りてやっていくことでしょう。それも楽しみです。毎回緑輝の明るくて何気ない配慮に敬服。求君への接し方は奏さんと真逆で、私は緑輝さんの大ファンです。2020/10/01
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