宝島社文庫<br> 天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス

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宝島社文庫
天才株トレーダー・二礼茜 ブラック・ヴィーナス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 447p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800267146
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

2016年の『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作! お金に困っている人間を助けたいという思いでメガバンクに就職したが、その内情に失望して退職した百瀬良太。良太は零細企業を営む兄の金策の過程で、「黒女神」と呼ばれる二礼茜と知り合う。茜は天才的な株トレーダーで、依頼人が本当に大切に思っているものと引き換えに大金をもたらすという。ひょんなことから茜の助手を務めることとなり、行動をともにするようになる良太。社屋建設費用の借金に苦しむ老舗和菓子屋社長、借金取りに追われる人気歌手の父親など、さまざまな人物が茜を訪ねてくる。茜はなぜこのような活動をしているのか――。“カネ”を通じて人の心を描き出す、痛快な経済サスペンス!

内容説明

石川県庁の金融調査部で相談員として働く百瀬良太は、会社の経営難に苦しむ兄が、株取引の天才、黒女神こと二礼茜に大金を依頼する場に同席した。金と引き換えに依頼人の“もっとも大切なもの”を要求する茜は、対価として良太を助手に指名する。依頼人に応える茜の活躍を見守る良太。彼女を追いかける者の影。やがて二人は、日本と中国の間で起こる、国家レベルの壮絶な経済バトルに巻き込まれていく。

著者等紹介

城山真一[シロヤマシンイチ]
1972年、石川県生まれ。金沢大学法学部卒業。第14回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

43
この作品は、続編次第で人気シリーズになると思う。2017/02/16

Junichi Yamaguchi

37
『雨の日に傘を貸さない人間』… 良い意味で予想よりも人間味のある女神に心がなびく。 「顔の見えない戦争」というデイトレの厳しさも堪能できた。 デイトレという背景の中で展開する人間クサさが、個人的にはとても共感でき、僕もいつでも貸せるように丈夫な傘を持ち歩こうと思う。。2017/09/02

ミスターテリ―(飛雲)

36
天才株トレーダー黒女神と呼ばれる仁礼茜。金が必要な人間は、黒女神の提示する報酬や要求に誠実に応じれば希望の金額が手にはいる。しかも返済は不要。彼女は株取引の天才で金を増やす。しかし目的は? どうやら背後には国家組織の存在が・・その姿も黒のブラウスに黒のスーツ、おまけに黒のバッグで登場する姿は、まさに金融界のブラックジャックである。経済に詳しくなくても、どんどん読ませていく力は、さすが『このミス』大賞受賞作。このままテレビドラマにできる作品で、ひさしぶりに単純におもしろく読めた。是非この続編も読んでみたい。2020/04/25

left7

27
城山さん初読みでした。登場人物のキャラクター(特に茜)のキャラクターが際立っていましたし、テンポもよかったので読みやすかったです。株取引についてもう少し詳しい描写を期待していたのですが、あまり描かれていないので逆に言えば株取引を全く知らない人でも読みやすくなっていると思います。サラサラ読みたいときに適した一冊ではないでしょうか。なかなか面白かったです。2017/04/06

那由多

25
株取引のことはさっぱり分からないけれど、それでも問題なく楽しめました。依頼人の種銭を元に、希望金額を株の儲けで用意し、報酬として依頼人の大切なものをもらう。現実的な錬金術のよう。しかし不敗に見えた彼女にも波はあり、低迷期もあるというのがいい味付けになったように思う。「雨の日に傘を貸す人になりたい」と言う二人の活躍に期待したい。2020/05/23

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