出版社内容情報
AIやビッグデータの発展などにより、社会科学の方法論は変動期にある。思想と歴史、科学哲学による考察から、法学の方法といった分野の掘り下げ、測ることの具体的な検証、さらには新型コロナウイルスの流行が社会科学の手法に与えた影響までを、気鋭の研究者たちが多角的に論じる。
【目次】
序章「『測ること』を考える:社会科学のメソドロジーとしての測定」飯田高
第Ⅰ部 歴史から見る「測る」
第1章「自然を測る、社会を測る:『大量観察』から『ビッグデータ』へ」松村一志
第2章「東アジアにおける測ること・統計の歴史:測ることと良い政治の条件」柳愛林
第3章「土地を測る:境界画定の意義と執行の歴史的回顧」中林真幸
第Ⅱ部 「測る」と制度・政策
第4章「政治体制を測る:〈独裁化〉を考えるための基礎作業」東海林拓人・東島雅昌
第5章「市場支配力の測定に向けて:デジタルプラットフォーム事業の市場シェア」石原章史
第6章「社会的事業を測る:事業価値の実践評価」中村寛樹
第7章「精神的損害を測る:慰謝料の算定について」飯田高
第Ⅲ部 「測る」と社会
第8章「社会として職業能力を測る:比較を通じてみる日本の現状と課題」有田伸
第9章「熟練を『測る』:技術の飽和と暗黙知からの接近」森本真世
第10章「格差を測る:調査、因果、介入」藤原翔
第11章「人々にとって『測る』とは何か:SSJDA Panelデータの分析」有田伸・藤原翔・飯田高
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