出版社内容情報
熊本の大地震でボランティアが話題になりました。テレビではボランティアを持ち上げていますが、一方、現場では疑問に思っている人も多くいます。必要もないのに物資を勝手に送ってくる、準備もなく震災地に入ってくる、さらにそれを押し付けの善意と思わず、必要ないと断ると逆切れする人々。さらにボランティアでネットワークビジネスの人脈作りをする人、復興支援の補助金にたかる人々、さらにはボランティア依存症の人々まで、東日本大震災から今回の熊本大地震まで、つぶさに取材してきたジャーナリストが日本のボランティアの病を明らかにします。
内容説明
熊本地震にも多く集まったボランティアの人々。多くのマスコミは、ボランティアの人々を持ち上げ、毎日のように報道している。だが、その裏側では、ボランティアの範囲を超えた越権行為、必要のない物資の援助、野放しにされている巨額の寄付金、そしてこれからはじまる復興利権など、多くの問題を抱えている。しかし、それらを批判することはタブーとされてきた。すべて善意のもとに正当化されてきたからだ。本書では、善意のもとに、ボランティアのすべてを受け入れてしまう日本人の病を抉り出す。はたして、あなたの善意は、本当に必要とされているのか。本当に正しいのか。検証する。
目次
第1章 熊本地震2016御船町ボラセン
第2章 御船町つながり拠点
第3章 日常と非日常のはざまで
第4章 物資支援戦争
第5章 「人の不幸は蜜の味」―SNSと災害のおいしい関係
第6章 ボランティアの歴史
終章 それでもボランティアをやってみたいあなたへ
著者等紹介
丸山千夏[マルヤマチナツ]
ジャーナリスト。日本大学藝術学部映画学科脚本コース卒業。建築設計事務所、広告・編集プロダクションなどを経てフリージャーナリストに。東日本大震災において被災地への「心の支援」を目的としたWebプロジェクト「東北思い出写真館」の運営に参加。南三陸町の牡蛎養殖復興支援プロジェクトなどを通じて、支援者には直接伝えにくい被支援者の本音や、災害支援のあり方について研究を重ねる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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リョウ万代ホーム施主|貯金おじさん
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