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宝島社文庫
国芳猫草紙 おひなとおこま

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  • サイズ 文庫判/ページ数 318p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784800257093
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

絵師・歌川国芳は、妻子や大勢の弟子、たくさんの猫とともに暮らしている。国芳の絵に一目惚れし、押しかけ弟子になった鰹節問屋の娘、15歳のおひなは、絵の才能はないが、子守りと猫守りで国芳に重宝されていた。ある日おひなは子守中に襲われ、娘のとりが攫われてしまった! 心を傷めるおひなは、ひょんなことから猫の言葉を聞き取れるように……。国芳お気に入りの愛猫おこまと親しくなってとり探しに奔走するが、おこまは忍び込んだ大名屋敷で、殺人事件に遭遇してしまう。いっぽう、毎日欠かさず国芳の家に来ていた弟子の周三郎が、突然姿を見せなくなり……。上等な鰹節をエサに、おひなは猫達と江戸を奔走する!

内容説明

人気浮世絵師・歌川国芳の一人娘とりが誘拐された。子守兼弟子のおひなはとり探しに奔走する最中、謎の薬師に薦められた薬を飲み、猫の言葉がわかるようになってしまう。国芳の愛猫おこまの活躍で、とりがある武家屋敷にさらわれたことを突き止めるが、その屋敷の奥方の首無し死体が見つかり、江戸中を騒がす大事件に…。“猫の網”からの情報を頼りに、一人と一匹が事件の真相に迫る!

著者等紹介

森川楓子[モリカワフウコ]
1966年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。ジュニア小説家として25歳でデビュー。著書に第6回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉作品『林檎と蛇のゲーム』(宝島社文庫)がある。別名義でも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

95
絵草紙の『朧月 猫のそうし(現代語訳:おこまの大冒険)』へのオマージュだと作者が言う通り、登場猫の名前や舞台設定など、ニンマリしちゃう箇所が盛りだくさん。黒猫の耳の黒焼きから調合した薬を飲んだら猫語が分かるようになったという山東京山が、猫から聞いた話として起こし、歌川国芳が挿絵を描いた『朧月・・・』。この本では、"鰹節問屋"の娘・おはまが怪しい薬を飲んで猫語が分かるようになります。そして、国芳の飼猫・おこまと大活躍するのです。この凸凹コンビの可笑しさに謎解きの面白さも加わって、なかなか楽しいお話しでした。2020/02/23

真理そら

54
おひなは国芳の女弟子兼娘・とりの子守をしている鰹節問屋の娘。おこまは国芳の飼い猫でやや夢見がちな女のコ。幼き日の河鍋暁斎も登場するし国芳一門と猫好きにはたまらない作品。2020/05/17

yumiha

37
猫のおこまと、猫の言葉がわかるおひな(国芳の通い弟子)の活躍。本書は、おこまはもちろん、とらや岩ぶちなど間違いなく猫が生き生きと活躍する。猫の世界から見れば、人間世界はなんと浅ましく愚かしいものかと思わされる。河鍋暁斎も歌川国芳の弟子だったこと、本書で初めて知った。2020/10/29

宇宙猫

26
★★★ 「ねこだまり」の短編が面白かったから読んだ、江戸時代の「朧月猫の草紙」のパスティーシュ。国芳の弟子だが絵が下手な大店の娘おひなが、いなくなった国芳の猫おこまを探すため妖しげな薬を飲んで猫と話せるようになり、旗本の御家騒動にまきこまれる。猫の話も楽しいけど、国芳一門の絵の話もちゃんと絡めてあって面白い。2020/06/11

緋莢

17
幼い頃から絵を描くのが大好きで、たまたま手にした「団扇絵」に惚れこみ、それを描いた歌川国芳に弟子入りした日本橋にある鰹節を扱う「又旅屋」の娘・おひな。だが、絵の腕はからきしで国芳の一人娘・とりの子守をしている事の方が多かった。ある日、とりが何者かに誘拐されてしまう。 とりを探す最中に、謎の薬師に薦められた薬を飲んでおひなは、猫の言葉が分かるようになった。猫の協力を得て、とりは無事に見つかるが、首無し死体が絡む不穏な事件に巻き込まれてしまい・・・2017/02/08

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