出版社内容情報
古代から近代まで、日本の歴史における転換点となった数々の戦乱、政争、事件を「敗者」の視点でとらえ直し、歴史の真相に迫る一冊です。歴史は勝者によってつくられる、といわれます。言葉を換えれば、歴史の多くは勝者にとって都合のいいように書き換えられているのです。384ページという圧倒的ボリュームで読み応え十分、ページをめくるたびに、信じこんできた「常識」が次々とくつがえり、目からウロコの連続。これ一冊で歴史通になれます!
内容説明
負けた側に立てばあなたの歴史観がひっくり返る!あの重大事件・合戦・争乱の真実。
目次
第1章 権勢争いに敗北した古代の「敗者」(乙巳の変の敗者 蘇我蝦夷・入鹿―天武・持統両天皇の謀略の犠牲者;白村江の戦いの敗者 斉明天皇―呪われていた斉明天皇の新羅遠征軍 ほか)
第2章 覇権に手が届かなかった中世の「敗者」(衣川の戦いの敗者 源義経―日本一の大天狗にだまされた英雄の悲劇;承久の乱の敗者 後鳥羽上皇―将軍・実朝を利用して朝権回復を図る ほか)
第3章 天下統一の犠牲となった戦国の「敗者」(太田道潅謀殺事件の敗者 太田道潅―有能すぎたために謀殺された悲劇の名将;厳島の戦いの敗者 陶晴賢―文弱の徒に堕した主君を襲った侍大将 ほか)
第4章 逆賊の汚名を着せられた江戸時代の「敗者」(大坂の役1の敗者 豊臣秀頼―豊臣氏は家康の猜疑心によって滅んだ;大坂の役2の敗者 真田幸村―“日本一のつわもの”が求めた最期の戦い ほか)
第5章 権力闘争で苦杯をなめた幕末の「敗者」(将軍継嗣問題の敗者 松平慶永―南紀派勝利の要因は大老・井伊直弼の剛腕;桜田門外の変の敗者 井伊直弼―清国の二の舞になるのを恐れた大老 ほか)