出版社内容情報
昭和を代表する文豪であり、今も多くの熱烈な支持者を擁する作家・太宰治の名言を本人の肉声の他、彼が残した作品から100厳選します。太宰の小説には、彼の生き方やスピリッツが色濃く反映されており、「生と死」や「愛と女」といった太宰自身の人生を語るに相応しいテーマを設定し、言葉を選び抜きます。また、生前に彼が数多く残した秘蔵の肖像なども併せて掲載し、写真集としても楽しめます。暗く物事を考えているようで、実は人間味溢れる性格の太宰の魅力を存分に引き出したファン必携の一冊です。
内容説明
生きるとは何か―読めば必ず共感できる、自分の人生に重なる。希望と絶望の狭間で苦悩し続けた文豪の心につき刺さる名言集。
目次
第1章 生と死(なぜ生きるのか;気付かなかった事実 ほか)
第2章 恋と愛(チャンスではなく意志;嫉妬の狂乱 ほか)
第3章 人と暮らし(友と飲む酒の作法;親が大事 ほか)
第4章 絶望と幸福(人間、失格;幸福はいたたまれない ほか)
著者等紹介
安藤宏[アンドウヒロシ]
1958年生まれ。近代日本文学研究者。東京大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
青蓮
112
読友さんの感想から。この手の本は他にも沢山出てるからそれほど目新しくはないけれど、ファンとしては買ってしまいますね、やっぱり。本書は手紙や作品からの引用とその解説、そして写真の構成です。太宰文学の入口とし読むのも良いし、改めて読むとまた太宰作品を再読したくなります。太宰さんのグラビアが多数掲載されてるので、パラパラ眺めてるだけでも面白いかな。太宰さん、やっぱりイケメン。2016/05/07
ヒロミ
57
この手の本は何番煎じだ?って本ですがダザイスト2年目の新参者ゆえ簡単にホイホイされてしまうわけです。太宰の名言集としては山口智司さんの2冊の本(「生まれてすみません 太宰治150の言葉」「肉声 太宰治」)のほうが、本の構成や言葉のチョイスなど「刺さる」しユーモアを感じるのですが、この本も悪くないです。アマゾンの紹介文に「写真が満載なので写真集としても楽しめます」と書いてあったが、やっぱり需要あるんだ…太宰の写真集…私も買っちゃったけどね!もう一工夫ほしかった本です。でも太宰の写真眺めてるだけで幸せ。2016/04/06
Taka
47
小説や手紙の中から言葉を抜粋して氏の思想に触れる。置かれている環境や、時代背景が違うのでなかなか理解しにくいかな。2018/11/17
detu
41
太宰と聞いただけで反応してしまうのです。でも買ってよかった。大して部数出ないだろうから。2016/04/16
馨
29
太宰治の作品の中の文章や、書簡の名文句をまとめた1冊。とても良かったです。太宰の写真をあまり見たことがなかったので沢山見られたのも良いです。どこか影のある雰囲気の太宰がとても魅力的でした。太宰はとても愛情や恋愛についても多くの考えを持たれていたのですね。彼の言葉を受け止めて、もっと恋愛を楽しまないといけない気がしました(笑)。真珠湾の年に書かれた『新郎』からの言葉が良かったです。2016/03/06