出版社内容情報
累計15万部突破の人気シリーズ、最新刊! 相手のしぐさから嘘を見破る美人取調官・楯岡絵麻が後輩の西野とともに、新たな敵に挑みます。帰宅途中の看護師が路上で、元夫の医師に刃物で襲われた。ふたりは三年前に、小学生の娘が何者かに殺され、バラバラ死体となって発見された事件の被害者遺族だった。元夫は意味不明な発言をして取調べにならない。しかし絵麻はある可能性を感じ、取調室を出て別調査に向かった――。
内容説明
行動心理学を用いて相手のしぐさから嘘を見破る、美人刑事・楯岡絵麻。その手腕から“エンマ様”と呼ばれる。離婚した元夫に刺されたという被害者女性の証言により、被疑者の取調べに当たった絵麻。しかし、ふたりの娘が三年前に殺されていた事実を知った絵麻は、筆談でしか応じようとしない不可解な行動をする被疑者から、ある可能性を感じ、後輩の西野とともに調査に乗り出すと…。自供率100%を誇る美人取調官「エンマ様」シリーズ第3弾!
著者等紹介
佐藤青南[サトウセイナン]
1975年、長崎県生まれ。『ある少女にまつわる殺人の告白』(宝島社文庫)にて第9回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞、2011年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
313
サクサクと、エンマ様第3弾。なるほどね、今回は法廷における「精神鑑定」という大きなテーマを読ませてくれた。2019/02/16
Yunemo
243
読み出しで、ちょっと失敗したか、なんて思い込み。2、3、4話の内容に満足感を得て。書下ろしの第4話に収斂していく様が十分な納得感。何といっても、取調室から出て、なおかつ、嘘を見破る段階から人の行動を制御しながら方向性が決められていく様子が、現実感を持って惹きこまれました。どうやって、取調室から出るのか、一つの大きな興味だったのですが、こういう方向ですか。ますます広がる展開が見えてきます。それにしても、コンビのチームワークも一つの読みどころ、間違いなく育ってますね。言葉の定義が多いこと、しょうがないですか。2015/04/12
しんたろー
210
シリーズ第三弾も短編3作から最後の中編まで楽しめる構成で、良い意味でパターン化されてきて読み易い。レギュラー陣の男性たちも味が足されたのでコミカルな要素が増えて、事件との緩急がついている。本作は主人公・絵麻を目の敵にする先輩刑事・筒井からの目線も増えた事によって、絵麻の魅力が増したように感じるのもイイ。決め台詞の「よろしくね。大脳辺縁系ちゃん」も「待ってました!」と声がかかるようで小気味好い。相棒・西野が絵麻を理解している点が窮地を救う展開も微笑ましく、シリーズらしく人間関係が進んでいるので次作も楽しみ♪2018/07/24
absinthe
193
なんだか、だんだん万能鑑定士に似てきたような・・・。今回はやや、アクションも入って盛り上がる。このシリーズはどれも短編集。現代のベートーヴェンともてはやされる疑惑の音楽家など、元ネタがわかりやすいエピソードもある。独自の世界観は健在で、どこか心の闇にさりげなく触れる手法が面白い。最後のエピソードは壮絶で秀逸。2017/06/25
ダイ@2019.11.2~一時休止
187
エンマ様その3。連作短編集。最終話はちょっと強引じゃないって思う誘導もあったけど面白かった。それにしても最後の犯人は自分の予測と間逆だった・・・。2015/04/19
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