内容説明
日本の古典には、夢の話がさまざまな場面に登場する。本書は、記紀から始まり江戸時代までの夢譚をめぐる諸研究を、宗教学の立場から通史的に紹介する。夢信仰の変遷過程、さらにはその背景をなす神祇信仰や仏教思想の移り変わりを跡づけ、日本精神史のひとつのかたちを浮かび上がらせる。
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目次
第1部 夢信仰の開花(上代の夢信仰(一)-『記紀』と『風土記』
上代の夢信仰(二)―『万葉集』の夢歌
太子信仰と天神信仰―脱魂と他界遍歴
王朝人の夢信仰(一)―女流日記文学における夢
王朝人の夢信仰(二)―夢解きと参篭 ほか)
第2部 夢信仰の変容(仏教と夢(二)―仏教説話集における夢
仏教と夢(三)―法然・親鸞・明恵の夢
武士と夢(一)―『平家物語』の世界
武士と夢(二)―『太平記』の世界
夢信仰の衰退(一)―長実房英俊の夢、中世末の夢信仰 ほか)