内容説明
店主の手作りスープが自慢のスープ屋「しずく」は、早朝にひっそり営業している。早朝出勤の途中に、ぐうぜん店を知ったOLの理恵は、すっかりしずくのスープの虜になる。理恵は最近、職場の対人関係がぎくしゃくし、ポーチの紛失事件も起こり、ストレスから体調を崩しがちに。店主でシェフの麻野は、そんな理恵の悩みを見抜き、ことの真相を解き明かしていく。心温まる連作ミステリー。
著者等紹介
友井羊[トモイヒツジ]
1981年、群馬県生まれ。國學院大學文学部を卒業後、ライターや契約社員、ニートなどを経て、第10回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞受賞作『僕はお父さんを訴えます』にて2012年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
566
これも断食中に読んだ!地獄だ!(笑)冗談はさておき、謎解きには少々無理がある気がするが、なんとってもスープがいい。巻末に紹介されている辰巳さんのではないけれど、わたしもスープ本持っているので、片っ端から試してみたい。最初に汁物を食べるのは、ダイエットの基本でもあるしね。いろいろ謎に包まれていた、麻野さんの過去がちゃんと読めるのはいい。シリーズ続くようだけれど、後は理恵と彼女の恋愛模様…かな。2023/01/08
ちょこまーぶる
471
スープのように心が温かくなる一冊でした。この場面設定は最近の流行なのか、よくある食べ物屋と客の間での出来事の解き証し物なのかなぁ~と期待はしないで読み進めたのですが、単なる解き証しミステリーではなくて、スープ屋の店主の生き様を絡めたミステリーもあり、その件では新鮮で夢中になってページを捲るペースが一気にスピードアップされました。そして、その店主のやさしさがスープの味付けにもなっているようで、時々は行って見たいスープ屋「しずく」となりました。スープは様々な食材が美味しさを引き出ので人生みたいですね。2016/03/03
桜父
324
日常のチョットした謎を解き明かす「麻野暁」。おいしそうなスープばかりで、朝食に飲みたいと思いました。「スープ屋しずく」の店名の謎や麻野の過去も解りスッキリしました。面白いので、続編を期待したい。理恵の暁に対する気持ちが成就すると良いね。2015/02/12
ウッディ
317
人気のスープ屋「しずく」には、ひっそりと営業している朝の時間があった。滋味溢れる優しいスープが都会で疲れた人の心を解きほぐす。「しずく」の朝メニューを求めて集う人々の周囲で起こる小さな事件を麻野シェフが解決する物語。この本の魅力は美味しそうなスープ。ミステリーはオマケという感じでした。特に、なぜ朝営業を始めたかというラストの謎は、説明臭くて頭に入ってきませんでした。‥けど、こんなスープ屋さんがあったら行ってみたい。。。2017/10/06
ダイ@2019.11.2~一時休止
309
連作短編集。よく見かけるバリスタ探偵のスープ屋バージョンって感じ。スープが飲みたくなってポタージュを買って飲みながら読めば心も体もあったまった。2014/11/26