トヨタの危機

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800230591
  • NDC分類 537.09
  • Cコード C0034

内容説明

石油資源の枯渇と地球温暖化による気候変動は人類が直面している危機であり、自動車産業が存亡を賭けて取り組むべき課題である。2018年にカリフォルニア州を皮切りにして採用される排出ガス規制は、電気自動車と燃料電池車の導入を強制するものである。電気自動車は技術・コストの問題をクリアしつつある一方、トヨタが注力する燃料電池車は分厚い壁を崩せない。トヨタは市場を失い、日本経済は大きな傷を負うことになるのであろうか―。長年にわたって世界の自動車を取材し、自動車社会の未来像を追い求める著者が、トヨタに迫る危機の本質と選択すべき道筋を照らし出す。

目次

トヨタの謎
フォルクスワーゲンのエコカー戦略
ZEV規制が自動車を変える
ポイント・オブ・ノー・リターン
ヨーロッパの炭素民主主義
石油がない
1996年、豊田章一郎の基調講演
ドイツ勢の実力
ハイブリッド残照
燃料電池車の落とし穴
自動車の危機、そしてMIRAI
本当のトヨタの危機

著者等紹介

舘内端[タテウチタダシ]
自動車評論家。1947年、群馬県生まれ。日本大学理工学部卒。東京大学宇宙航空研究所勤務後、レーシングカーの設計に携わる。エンジニアのかたわら自動車評論を始め、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員をただひとり第1回(80年)から現在まで務める。レーシングEV(電気自動車)のエンジニアとしてモータースポーツの世界で活動を続け、自動車における環境・エネルギー問題の解決にも力を入れる。94年に日本EVクラブを設立し、現在も代表を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケビン

5
地球の環境は悪化の一途をたどっている。原因の多くを車が占めている。ガソリンという化石燃料を用いているためだ。これが二酸化炭素を排出している。地球の各地が発展し車が増えるほど環境悪化が増大している。トヨタはハイブリッド・プリウスを1997年に出し、世の中が変わるかと思ったが、世界は天気自動車に向かっている。トヨタの燃料電池車は孤高の存在。果たしてトヨタと日本は上手い方向に進むのか。懐疑的な書であった。2014/12/30

たこ焼き

1
欧米は日本以上に二酸化炭素排出削減に躍起になっている(大気汚染、異常気象に実際に苦しめられているから)。よ電気自動車のニーズが高まっているが、いまだにエンジン効率をあげることを会社として目指しているトヨタは大丈夫か。エンジンは確かに発展途上国では今後も必要かもしれないが、電機充電スポットが今後充実するとおもわれる先進国の都市部においては、エンジンは不要になり電気自動車の需要が高まるのでは。ZEV規制によってクレジットを払い、どんどん財務的にも先細りになる恐れもある上に、シェア、販売台数は落ちること確実。2016/09/22

日野 輝樹

0
トヨタとホンダが電池の能力を見限り、燃料電池車に進んでいくということは分かりましたが、この他にも燃料電池車にこだわる何かがあるようにも思いました。2017/09/16

Kentaro Miwa

0
地球温暖化は着実に進んでおり、石油を使う自動車を減らす必要がある。アメリカでいよいよ始まるzev法では、HEV車は適応されず、二酸化炭素を規定値以上出すクルマを売れば莫大な罰金がかかる。欧州メーカーは電動車でZEV法を乗り越えるが、電動車が弱い日本のメーカーはどうするか。水素社会を目指しFCVを出すトヨタ。しかしFCVはインフラ及び、水素生成時の二酸化炭素排出量が課題となった。FCV,EVどちらがいいかを決めるのは時期尚早で、どっちにも夢を持って挑戦し続ければ未来は切り開けると感じた。2015/04/10

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