内容説明
異世界に繋がった居酒屋「のぶ」を訪れるのは、怠け者の衛兵たち、お忍びの聖職者、水運ギルドのマスターなど個性的な面々ばかり。彼らは、寡黙な店主、ノブ・タイショーが振る舞う驚くほど美味い酒や、未体験の料理に驚き、舌鼓を打ちながら、つかの間、日々のわずらわしさを忘れるのだ。この居酒屋の噂は客から客へと広がり、連日様々なお客がやってくる。さて今夜、居酒屋「のぶ」にはどんなお客が訪れ、どんな物語が紡がれるのか…。暖簾をくぐれば異世界が広がる…なろうコン大賞受賞の異色作!
著者等紹介
蝉川夏哉[セミカワナツヤ]
1983年、大阪府生まれ。大阪市立大学文学部卒業。『異世界居酒屋「のぶ」』にて第二回なろうコン大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも
82
中性ヨーロッパっぽい異世界に和風居酒屋「のぶ」が繋がり現地のお客さん達が見たこともない料理と出会う…というお話。テルマエロマエの居酒屋版って感じかな。(そちらは読んだこと無いけど)もともとはコミカライズだと知らずに漫画から入りました。一つ一つの章が短いので読みやすく止まらなくなります。トリアエズナマにオデンにアンカケユドーフ。この作品のいいところは馴染みのある料理で味が簡単に想像できることと無い物ねだりしなくても素晴らしいものが身近にあることを再発見させるとこだと思います。すぐ次買っちゃいそう…2016/03/14
Mumiu
64
もっとファンタジーすぎるのではという予想とは別に、全然抵抗なく読みました。おでん!そうです北欧神話のカミサマ。廃人時代によく「今日はおでん」なんてやってました。和食ミーツ異文化に近い感じかなあ。トリアエズナマ、これよかったね!「おっかしいな 水がぜんぜん出ない」ネタもあり、ちょっとジョーンズのCMぽい印象。全然違和感なく会話してるし。今日も異世界は平和です。2015/12/18
Hiroshi Ono
39
WOWOWドラマを観始めてからの原作本読了。細かなツッコミどころはさておき純粋に楽しめる異世界ファンタジー。どの短編もストレスなくほっこりとした気分にさせられるのだが、料理の描写が秀逸過ぎで空腹時に読むには極めて不向きである。鰻がこれほど気軽に食べられたら良いだろうな。続編もあるようだがそれはまあ気が向いたら読んでみよう。何はともあれトリアエズナマが飲みたくなる! ☆☆☆☆★2020/06/19
宇宙猫
37
★★ タイトルどおり異世界とつながった居酒屋の話。ビールを「トリアエズナマ」といったり問題が起こっても常連さんが解決してくれたりして、ユーモラスでほのぼの読み易い。でも、続きはもういいかな。2016/03/22
なつきネコ@たくさんの本に囲まれてご満悦な化け猫
36
これを見ると、食欲がわく飯テロなろう作品。「トリアエフサズナマ」というワードとともにビールが飲みたくなる。今回はからあげとナポリタンが食べたくなるな(๑´ڡ`๑) こういう異世界系には珍しく、濃さがないのが好きだな。モテモテとかなく、チートはあるのに主人公の影が薄い。世界観やファンタジーにありきな付け焼き刃設定がないのがいいな。じっさいあるといろいろなものでぐちゃぐちゃになりそうだけど、平穏系がいける私からしてもいい塩梅。マンガ版を最近読んでる私からするとベルトホルトがイケメンな気がするがまぁ、いいや。2024/12/09