内容説明
神戸海園大学構内で女性講師の変死体が発見された。傍らに転がる人形を不審に思った兵庫県警の百地は、科学捜査研究所に鑑定を要請する。一方、14歳にして博士号をもつ雛菊こまりが、人材交流のため、アメリカFBI科捜研の特別研修員として、祖父が勤める兵庫県警科捜研に派遣されてきていた―。女子中学生(JC)科学捜査官が最新の科学捜査で不可解なオカルト事件の謎に迫る!
著者等紹介
上甲宣之[ジョウコウノブユキ]
1974年生まれ。大阪府出身。立命館大学文学部卒業。元ホテルマン。第1回『このミステリーがすごい!』大賞の隠し玉として、『そのケータイはXX(エクスクロス)で』(宝島社)にて、2003年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちょこまーぶる
40
読後は「面白かったぁ~」と感じた一冊でした。JKは知っていたけどJCが女子中学生という事は初めて知り、その天才JCがFBI科捜研の特別研修生として日本のオカルト殺人事件の解決にあたるという設定だけでも面白さがあり、ページを捲るスピードが速かった気がします。内容は科学捜査の専門用語や臨場感が満載で、非常に興味深く読み進めることができましたね。ただ、犯人設定とか殺人動機が少し薄い?ような感じがしましたが、でも面白かったです。それから、もっとJCが現場のルールを無視して縦横無尽に動き回って欲しかったりしました。2019/10/05
ソラ
39
舞台が神戸ってことで何気なしに手に取ってみた作品。うーん、犯人が「え、その人なの?誰?」って感じでうーん(2回目)って感じ。あと、地元であんな話し方の人いるかなぁとか思ったり…2014/09/07
いーたん
32
面白く感じる部分もあったし、つまらなくも感じた部分もあった。科捜研のメンバー及び百地警部、赤星刑事たちのキャラや台詞の言い回しなど自分とは合わなかった。全体的に自分とは相性が悪く、続編があったとしても多分、手には取らないだろう。2014/06/27
アカウント移行してます
24
図書館本。専門用語が多く、いまいち理解出来ませんでした。設定は好みだったんですが、内容は少し物足りなさを感じました。14歳で博士号を取っているからにはさぞかし生意気で可愛くないんだろうな!と思っていましたが、性格には特に難はなくとてもいい子ちゃんで終わってしまいました。新米刑事の赤星さんも微妙な役どころ…。こまりちゃんとあまり仲良くないのもそれほど突っ込んだ話しもないので残念でした。この作品は映像化した方が楽しめるのかな?と思いました。2015/01/31
まるぼろ
22
神戸海園大学構内でひとりかくれんぼの検証をしていた女性講師の吉木理沙子の遺体が発見され、直ちに兵庫県警と科学捜査研究所が捜査に乗り出すが、この事件からFBIの研修生である雛菊こまりも科捜研の一人として捜査に参加する事に…というお話。なかなか面白かったです。話の中心が科捜研チームによる科学捜査の話なのでそう言ったアプローチでの事件・真相解明とかが好きな人には打って付けだと思いました。こまりにしても幼すぎるきらいはありますが、天才ルーキーらしい位置付けだったので浮いてる感は無いかと…。次巻も読もうと思います。2015/06/24