宝島社新書
歴代首相のおもてなし―晩餐会のメニューに秘められた外交戦略

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  • サイズ 新書判/ページ数 287p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800224583
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C0239

内容説明

饗宴で出されるものには、すべて狙いがあった!「各国首脳を迎えて行う饗宴の目的とは?」「料理人・メニューはどうやって決められるのか?」「首相官邸での饗宴と宮中晩餐会の違いは?」といった素朴な疑問から、安倍、小渕、森、小泉、福田、鳩山、菅ら歴代首相による“おもてなし”の違いや、その狙いと効果にいたるまで、外交手段としての「饗宴」を解説する一冊!聞けば誰もが食べたくなるような豪華絢爛なコース料理や年代物のワイン、人間国宝が作った酒盃に最高のサービス…。さまざまな政治的意図とシグナルを読み解けば、その背景にある世界情勢、そして日本の外交戦略の真意が見えてくる!

目次

安倍首相のおもてなし
小渕首相―饗宴外交の神髄
森首相―沖縄サミット晩餐会
宮中晩餐会
小泉首相の「感動」饗宴
街中の饗宴外交
福田康夫首相とサミット
外国首脳が和食を選ぶ理由
日本ワインはいつから
民主党政権のおもてなし
アジアのワイン
農水省が参画した日本食の宴
「首相官邸の料理」で日本食文化を発信
食をともにする―独仏関係と日韓関係

著者等紹介

西川恵[ニシカワメグミ]
長崎県生まれ。1971年、毎日新聞社入社。テヘラン、パリ、ローマの各特派員、外信部長、専門編集委員を経て、2014年に客員編集委員に。国際政治・文化についてのコラム「金言」を毎週執筆。著書に『エリゼ宮の食卓』(新潮社、サントリー学芸賞社会・風俗部門受賞)など。フランス政府農事功労章、フランス国家功労勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くぅ

34
楽しかった。たまに新書を読み、立て続けに刺激を受けると嬉しく幸せ。私はこのような晩餐会で食事を戴く機会はないが、でもメニューをみて想像をかき立てられるのは嬉しい。"一緒に食事をする"、"誰かに食事を準備する"とは究極相手のことを想い配慮することだと思う。国や宗教が違えば、口にできるものや好みも違う。その上で相手を喜ばし、かつ、自分や自分の国の意思も伝える。おもてなしはおもいやりではないだろうか。特に小渕総理は端々の人までへの配慮が感じられた。もし、あのとき亡くならなければどうだったかしら…と思うくらいに。2020/02/15

たまご

21
楽しく読みました.ってか,読むとフレンチ食べたくなります.和食よりも,何故だ….あと鉄板焼き.魚より肉が.そしてワインが. 小渕さんがこんな方だったなんて,知りませんでした.病に倒れず長く政権を取っていられたら,各国との関係もまた違ったのかも. しかし政治家,美食攻めですね.シラクさんの健啖家ぶり,それに(多分)負けないドイツ人.メルケルさんの体重は減量したままキープできてるのかしら…2017/06/22

白義

16
華やかな外交を彩る会食、饗宴の場はそれ自体政治の延長でもあり、最高の配慮のもとに用意されたそのメニューには両国の理念や思惑も微妙に刻印されている。数々の饗宴のエピソードを紹介しながら、メニューから読み取れる日本と相手国の当時の関係、意図を紹介していて、あまり明確に分かる、という派手さはないが国際政治における挿話集として優れている。世界における和食人気の高まりから、一般に冷たいなまものを好まないとされてきた中国首脳も和食を要求し刺身を食べたというのは小さな話だが印象に残る2014/10/21

mari

16
晩餐会、昼食会の料理選びはもちろんワインの選び方にはやはりそこまでの狙いがあったのですね。外交に力を入れている安倍さんのおもてなしはさすが!日本のワインの美味しさ、果物の甘さ、和食をプッシュして日本をセールス。気配りされた豪華なコース料理、人間国宝の作った盃、などなどおもてなし感たっぷり、特別感たっぷり。本当に安倍さんの働きはすごい!2014/06/16

くさてる

12
各国の首相を迎えての饗宴や宮中での晩餐会についての本です。歴代首相それぞれのエピソードやメニューの解説、そのなかにこめられた狙いや歴史にともなう変化など、盛りだくさんな内容。政治的に偏った内容ではなく、あくまで「饗宴」とその内容を中心に語っている著者の姿勢がバランス良くて好感が持てました。料理人や政治家の逸話が面白かったです。2014/08/10

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