内容説明
マリファナ、覚せい剤、コカイン、脱法ハーブ、…押し寄せる薬物汚染から日本を守る、麻薬Gメンこと厚労省麻薬取締官。本書は、ポール・マッカートニーの逮捕・取り調べにもかかわった「伝説の」麻薬Gメン・小林潔が、長い現役生活の間に経験した多くの事件から、特に選んで詳細に綴った捕り物記録。
目次
序章 あのポール・マッカートニーを成田で逮捕!
第1章 芸能界は違法薬物漬け
第2章 板橋の密売人
第3章 妻を坊主にしたニセ弁護士
第4章 有名私立大生がシャブの売人
第5章 シャブ歴30年、銀座の慶応ボーイ
第6章 大物組長宅に防弾チョッキで突撃
第7章 フランス人相手のオトリ捜査
第8章 覚せい剤事犯の概況
著者等紹介
小林潔[コバヤシキヨシ]
1942年千葉県野田市生まれ。65年拓殖大政経学部卒業。66年厚生省関東信越地区麻薬取締官事務所に奉職、同横浜分室に勤務。その後、東海北陸地区捜査課、関東信越・捜査第一課、東北地区情報官付、近畿地区情報官(国際担当)、関東信越情報官(横浜分室担当)主任情報官、近畿地区捜査第二課長、関東信越・捜査第一課長を経て、03年厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部を停年退職。37年の取締官在職の内、関東信越地区に15年、横浜分室に15年勤務した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うたまる
1
勤続37年の元麻薬取締官による、逮捕・取り調べを綴った捜査記録集。取り上げられる事例は芸能人・暴力団員・外国人・資産家のドラ息子・大学生で、彼らの共通点はみな質の悪い嘘つきであるところ。偶発的に感情的に罪を犯す者とは異なり、自分が違法行為を行っているという自覚がある常習者ばかりなので、ほんと辟易するレベル。この捻れた性格が、周囲を徹底的に疲弊させるんだろうなとゾッとした。他、どうしても言わなきゃならんことがある。この表紙絵は何なんだ?社会問題を扱ったノンフィクションなのに、SF本にしか見えないぞ。2017/02/25