出版社内容情報
ソビエト共産党の一党独裁が崩壊し、民主的選挙が復活した後のロシア「独裁」の成立と実態を地方選挙から解明する。
ソビエト共産党の一党独裁が崩壊した後,民主的な諸改革をへながらも,いまロシア政治は与党「統一ロシア」の圧倒的な優位下にある.この20年間の類例のない変化を,詳細な聞き取り調査も含めた地方の具体的な政治状況や選挙過程から解明する意欲作.
序 章 政治変容を分析する視角
第一部 ロシア政治の基本枠組――地方と中央
第一章 地方政治の基本構造
第二章 現代ロシアにおける中央地方関係の変遷
補 章 政治制度――選挙法・政党をめぐる制度を中心に
第二部 沿ヴォルガ地域の事例――圧倒的一党優位に至る多様な経路
序 フィールドワークと資料
第三章 サラトフ州
第四章 ウリヤノフスク州
第五章 サマーラ州
第六章 ヴォルゴグラード州
終 章 政治変容の多様性と多層性
あとがき
巻末資料
資料A 主要登場人物の経歴一覧
資料B 下院選挙結果一覧
参照文献一覧
索引
【著者紹介】
油本 真理
油本真理:日本学術振興会特別研究員
目次
政治変容を分析する視角
第1部 ロシア政治の基本枠組―地方と中央(地方政治の基本構造;現代ロシアにおける中央地方関係の変遷;政治制度―選挙法・政党をめぐる制度を中心に)
第2部 沿ヴォルガ地域の事例―圧倒的一党優位に至る多様な経路(サラトフ州;ウリヤノフスク州;サマーラ州;ヴォルゴグラード州)
政治変容の多様性と多層性
著者等紹介
油本真理[アブラモトマリ]
1983年生まれ。2006年、東京大学教養学部総合社会科学科(国際関係論コース)卒業。2013年、東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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