内容説明
日本政府に突きつけられた驚愕の要求―。「元副総理の孫を誘拐した。財政赤字と同額の一〇八五兆円を支払うか、さもなくば、巨額財政赤字を招いた責任を公式に謝罪し、速やかに具体的再建案を示せ」。前代未聞の要求にマスコミは騒然。警視庁は捜査一課特殊犯係を直ちに派遣し、国家の威信をかけた大捜査網を展開する。やがて捜査陣は、あるブログの存在に行き着くが…。感動と慟哭のラストが待ち受ける“憂国”誘拐サスペンス巨編！２０１４年第１２回『このミステリーがすごい！』大賞大賞受賞作。
著者等紹介
八木圭一［ヤギケイイチ］
１９７９年、北海道十勝生まれ。横浜国立大学経済学部国際経済学科卒業。雑誌編集者を経て、現在はコピーライター（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ＠2019.11.2～一時休止
171
デビュー作。時事問題としてはいいんだけどミステリー要素は簡単すぎる。応募時からタイトル変更して正解。2015/11/10
koba
128
★★★★☆2014/03/09
barabara
99
気持ちのいい位、超ド直球の誘拐もの。これを読んでいる庶民の大半は溜飲が下がる、どこかスッキリした気持ちになったのでは。ここまでひどい世の中になるとは20年前には誰も予想できなかったからなぁ…国民を賢く教育しようとせず、世の中を広く見通せる教育をしてこなかったのが今に至る…大部分の国民は、じゃあ何をどうすれば日本のためにいいのか？分からないし、目立つことはしたくない国民性だし。海外も今やひどい体たらく。不思議と読後感は悪くなかったけど、老後は絶対にヤバイのが改めて再確認。62014/01/28
ヨミー
92
このミス大賞＆ドラマ化ということで、借りてみました。タイトルからしてもインパクトあり、キャラ立ちもなかなかよいかと思った。チャプターが５０あり、それぞれの視点から語られているのも面白いところだし、戸惑うこともあまりなく意外とすんなり読めた。借金一千兆円を超えの財政のことや、社会的な問題を自然にわかりやすく入ってきて読者にいろいろ考えさせるのが目的だったりして。初読みの作家さんで、他作品も読んでみたいです。2015/10/18
タックン
80
題名にひかれて借りた本。今の日本の現状を考えるとよく書いてくれたなあって思ったし読みやすかったけど、あまりにソフト過ぎて・・・・。もう少し政府や官僚をいじめて悲壮感ただよう内容にしないと題名に負けてしまうなあ。犯人の動機ってやけっぱちだったの？後最後のどんでん返しは改題前の題名で予想ついたかな・・・・。惜しい１冊だけど日本のことを考えるいい機会になるので読んで欲しいな。2014/08/08
