内容説明
いつの世にも「アブク銭」に飢えた連中はいるものだ。戦後日本でアブク銭“創造”のテコのひとつとなったのが「差別問題」である。そしてその鍵を握ってきたのが、部落解放同盟を筆頭とした同和団体のシンジケート、人脈なのだ。それは政界・財界から山口組に至るまで、日本のアングラ社会の隅々にまで広がり、次々と公金をむさぼっていった。巨額の公金を喰いちぎった闇のシンジケートを点描する異色の現代史ノンフィクション!
目次
部落解放運動の闘士・上田卓三の深き闇
食肉フィクサー「ハンナン」人脈の黒い面々
名古屋の闇を牛耳るフジチクグループの怪
“肉骨粉のドン”岸小三郎の政界・財界人脈解剖
マフィア化した同建協の暗躍
関東にもあった解同系ゼネコンの公共事業支配
同和をバックにのし上がった国誉建設の事件簿
名古屋の食肉王フジチク人脈の華麗なる面々
野中元自民党幹事長の地元で噴出疑惑のBSE肉骨粉焼却
水平社運動発祥の地に蠢く利権の亡者たち
寝屋川「廃プラ被害問題」の裏に同和人脈
解同系人権フィクサーたちの貧困ビジネス
財政界と同和と暴力団
著者等紹介
一ノ宮美成[イチノミヤヨシナリ]
1949年大分県生まれ。同志社大学文学部卒。新聞記者を経てフリージャーナリストに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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JUN PRESS
5
同和団体や解放同盟などの幹部と、府知事や旧社会党などとの癒着ぶりが凄かったことが分かる。警察組織も黙認というのがなんとも…。余りにも登場する固有名詞が多すぎて、読み進めるのは大変だったが、こうしたことをきちんと記録しておくことは必要だと感じた。2019/07/30
silka
0
同和対策特措法により解放同盟がやっきになって利権を拡大してきたのはわかったが、立法の背景にも何らかの活動があったのか知りたい。地方酋長や議員を軟禁、暴行してもお咎め無しなほどに行政を飼いならしていたのは普通にビビる。2018/01/12