内容説明
科学の発展と共に、人類の生活に欠かせぬ存在となったAI。『歌姫』と呼ばれるヴィヴィもまた、国内最大級のテーマパーク『ニーアランド』で歌い続けるAIであり、その歌声で人々を魅了し、連日の熱狂を生み出していた。そんな彼女のもとに突如として現れたのは、マツモトと名乗る未知のAIだった。マツモトは自分が100年後の未来からやってきたと語り、人類とAIとが繰り広げる最終戦争を阻止するため、『シンギュラリティ計画』への協力をヴィヴィに要請する。歌うために作られた最古の歌姫AIと、人類の滅亡を阻止するために作られた未来のAI。―ここに、100年の時をかけるAIたちの物語が幕を開ける。
著者等紹介
長月達平[ナガツキタッペイ]
1987年3月11日生まれの小説家。2014年「Re:ゼロから始める異世界生活」にてデビュー
梅原英司[ウメハラエイジ]
1982年12月21日生まれのシナリオライター。株式会社プロダクション・アイジーに所属したのち、現在はフリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
42
現在放映中のアニメに感激しているのでこちらも。原作でもノベライズでもない『原案小説』であるとのことで、ストーリーの大筋はアニメ(1〜4話に相当)と同じですが、ヴィヴィの性格も含めて細かな展開が異なっています。特にエステラとエリザベスの物語がかなり深掘りされているのが良い。アニメ3・4話の背景にこんな出来事があったとは…。本作を読んだ上でアニメを見直すと、より感慨深く感じることだろうなと思いました。2021/05/14
よっち
37
科学の発展で人類の生活に欠かせぬ存在となったAI。テーマパーク『ニーアランド』で歌うAI『歌姫』ヴィヴィが、未来に起きる人類とAIの最終戦争を阻止するために奔走する近未来SFアニメの原案小説。100年後の未来からやってきたAI・マツモト。『シンギュラリティ計画』への協力を要請を要請されるヴィヴィはAI命名法を推進する議員の暗殺や宇宙ホテル地球墜落阻止に動きながら、その中で出会った人やAIとの間に生まれる因縁や葛藤も描きながら展開されるストーリーはなかなか面白かったです。AI姉妹の複雑な関係が印象的でした。2021/08/09
稲荷
16
アニメの最初の頃を見ていなかったので、追いつくために購入。多少違う部分もあるらしいけど、とにかく面白くて驚き。話題になっているのも納得。2巻目も読む!2021/06/19
Doth
15
かなり面白かった。最近アニメに見惚れちゃって、「Vivy」の原案小説を読んでみました。展開はほぼ同じですが、設定とエピソードの終盤がかなり違って、ゆっくりシーンを楽しむことができます。アニメのほうが感激的だと思いましたが、小説のほうは感動的ですね。「サンライズ洛陽事件」の背景、エリザベスとエステラの関係、シンギュラリティ計画の概念も、巧妙に描かれており、重く感じられました。とんでもない考察が浮かんでしまって、原作とどれぐらい乖離するのかも結構気になってて、続きも読みたいと思います。2021/06/06
午前
8
アニメが良すぎて購入。タイトルの通り、アニメを作る前に書かれた原案小説。アニメはとにかく作画よし音楽よしストーリーよしの文句なしの大作だった。まずはアニメを見て、その上で小説を読んでもらいたい。一人でも多くの人に知ってもらいたい作品。アーカイブのセーラー服ヴィヴィはかわいい2021/08/08
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