内容説明
小学校三年生のケルシーのいちばんの楽しみは、本を読むこと。でも、算数はちょっぴり…いえ、とっても苦手。ある日、ブーン校長先生が、全国あげての読書マラソンを開催すると宣言。読書数全校一のクラスと、各クラスの読書チャンピオンにはすてきなごほうびつき。しかも、全校生徒の読書数が二千冊こえたら、校長先生は自慢のあごひげをそりおとす!とも約束する…。「本を読む」ことがユーモアたっぷりのエンターテインメント!
著者等紹介
ミルズ,クラウディア[ミルズ,クラウディア] [Mills,Claudia]
1954年アリカ合衆国、ニューヨーク市生まれ。現在、家族とともにコロラド州のボールダーに住む。コロラド大学で哲学を教えながら、子ども向けの本を50冊以上書く
若林千鶴[ワカバヤシチズル]
1954年、大阪市生まれ。大阪教育大学大学院修了。31年間、公立中学校で、国語科と学校図書館を担当。図書館運営や感想文の指導の著書のほかに、児童書の翻訳書多数
堀川理万子[ホリカワリマコ]
1965年東京生まれ。東京芸術大学美術学部デザイン科卒業、同大学院修了。絵画作品による個展を毎年開催する他、グループ展、出版など幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
47
読者マラソンとして、読んだ冊数で勝敗が決まったり、名前を公表するという点がなんだかなぁ。 ケルシーもマラソン前は物語の世界に入り込んでいたのに、冊数ばかりにめがいってしまって、と思っていたら、クラスの読書習慣のない男の子に、読書の楽しさを教えるようになったのは素晴らしいです。 読書中に話しかけられたら、私でも席を移動するだろうな。 子供の頃は、本を読んでいると家族に怒られましたね。 何もしなくなるから。 読みたくても読めない辛さには共感しました。2015/06/11
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
46
1か月、クラス対抗で読書数を競うというお話。クラスにいる読書に興味のない友達に読書の楽しさを教えてあげた事は良かったけれど、冊数を競い合う読むだけっていうのが何となくすっきりしない。巻末に本の紹介があり、アメリカの小学生に人気な本を知ることが出来るのは良かったかな。2019/11/27
chiaki
31
面白かったです。校長先生の提案で、校内で1ヶ月間の読書冊数を競う「読書マラソン」をすることに。本の読み方は人それぞれ、読書が得意な子もいれば苦手な子もいるという中で、目標を達成しようと躍起になる読書好きのケルシー。苦手な子に寄り添い太陽(『北風と太陽』に準えて)になろうと心掛けたのはよかったな。ラスト、サイモンとの関係の明るい兆しにホッとしました!「読書マラソン」が、読書への習慣付けになればいいけど、本の内容をじっくり堪能するのではなく、質より量重視に感じて何だかなぁという気はしました。一長一短あるなぁ。2020/03/13
杏子
26
校長先生の提案で読書マラソンを学校中ですることになった。小学校3年生のケルシーは大の読書好き。クラスで一番になって、チャンピオンのご褒美(学校図書館に名前入りのプレートを飾ってもらえる)をもらいたくて頑張るけれど、サイモンという子に先を越されてしまう。読書マラソンというと、競争ばかりに目がいって読書が楽しめないのでは?と思ったが、この結末はよかった。予想つくと思うけど。ケルシーが読んだ本の紹介もあり、本好きもそうでない人も本が読みたくなるおまけつき。2020/04/26
どら母 学校図書館を考える
21
たまたま図書館の棚で見つけた。 選書中なので、入れちゃおうかな。2017/12/13