スマホ時代の哲学―失われた孤独をめぐる冒険

電子版価格
¥1,760
  • 電子版あり

スマホ時代の哲学―失われた孤独をめぐる冒険

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • この商品は店舗受取ができない商品です。
  • サイズ A5変判/ページ数 288p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784799329139
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

出版社内容情報

編集者の推し本


「ディスカヴァー・トゥエンティワン」のnoteでは、
各書籍の担当編集者による、熱い「推しポイント」をご紹介しています。
こちらからご覧ください!(外部サイトに遷移します。)
スマホ時代の哲学―失われた孤独をめぐる冒険

内容説明

「常時接続の世界」において、私たちはスマホから得られるわかりやすい刺激によって、自らを取り巻く不安や退屈、寂しさを埋めようとしている。そうして情報の濁流に身を置きながら、私たちが夢中になっているのは果たして、世界か、他者か、それとも自分自身か。そこで見えてくるのは、寂しさに振り回されて他者への関心を失い、自分の中に閉じこもる私たちの姿だ。常時接続の世界で失われた“孤独”と向き合うために。哲学という「未知の大地」をめぐる冒険を、ここから始めよう。

目次

第1章 迷うためのフィールドガイド、あるいはゾンビ映画で死なない生き方
第2章 自分の頭で考えないための哲学―天才たちの問題解決を踏まえて考える力
第3章 常時接続で失われた“孤独”―スマホ時代の哲学
第4章 孤独と趣味のつくりかた―ネガティヴ・ケイパビリティがもたらす対話
第5章 ハイテイションと多忙で退屈を忘れようとする社会
第6章 快楽的なダルさの裂け目から見える退屈は、自分を変えるシグナル

著者等紹介

谷川嘉浩[タニガワヨシヒロ]
1990年生まれ。哲学者。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。現在、京都市立芸術大学美術学部デザイン科特任講師。哲学者ではあるが、活動は哲学に限らない。個人的な資質や哲学的なスキルを横展開し、新たな知識や技能を身につけることで、メディア論や社会学といった他分野の研究やデザインの実技教育に携わるだけでなく、ビジネスとの協働も度々行ってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

80
哲学を学んでみたい人やスマホ時代における哲学について知りたい人におすすめの本になっている!久しぶりに読んでいておもしろくなおかつ考えさせられるものになっている。まずいまの世の中はあらゆるときでもインターネットに繋がっている。いわば常時接続の時代と呼んでいる。誰とでもいつでも繋がっていられる世の中なのになぜ人は寂しさを感じるのか。それは繋がっていられるからこそできない「孤立」と「孤独」が足りないからである。著者はその問題をエヴァなどの例えを出しながら論じているため面白い。モヤモヤを大切にしたい!2023/02/14

tamami

64
帯に「つながっているのに寂しい「常時接続の世界」を生き抜くために。」とある。スマホを使いこなしているとは言いがたい自分にとっても、スマホ以前と以後では人と人の関係や人間の生き方が劇的に変わりつつあることは実感するところだ。会いたいと思えば即誰とでも繋がり、何か知りたいと思えば瞬時に示される。そしていいねやポイントの多寡で一喜一憂する。しかし、それでは人生は世の中の有象無象を写す鏡に過ぎなくなってしまう。本書は哲学の方法を駆使して、自分を取り戻すための道筋を示す。新機軸?特典として購入者限定の読書案内付き。2023/05/29

ta_chanko

40
常時接続できるスマホ時代の哲学。きちんと孤独と向き合い、自分の中の他者と対話し、純粋に愉しめる趣味をもつ。安易にSNSで他者とつながることで寂しさを紛らわせるのではなく、安直な自己啓発で思考や物事を単純化するのでもなく。モヤモヤ・消化しきれなさ・難しさを抱えながら、自分や世界の複雑さをそのまま受け入れて、ネガティヴ・ケイパビリティを育んで生きていく。人生は複雑で難しく、多忙で退屈で、そして面倒くさい。でも、だからこそ面白い。そう思えるように生きていこう!2023/05/21

いっち

35
難しかった。本書を読んだ後、何をすればいいのか、わからなかったからだ。私は本(特にビジネス書)を読むとき、何かしらの答えを探している。それが、本書では見つからなかった。わざと回答を反らしてる感じもあった。これから私はどうしたらいいのか。「自分の頭で考えるというより、他人の頭を借りて考える。手ぶらではなく、手がかりを使って考える。他者の力を使って考えることの楽しさや有用性を、この本を通じて体感してもらいたいと思っています」。他者とは先人。例えば哲学者。著者の博識さから、先人たちの頭を借りる有用性を実感した。2024/11/11

水色系

33
読むのに時間がかかっちゃったなあ。スマホを駆使し、時間を奪われてしまい、結果、自分に向き合えなくなってしまっている。これ、私にもいえること。とっても。 自分と向き合うときは、こうでなくちゃならないというふうに決めつけず、モヤモヤ(複雑さ)を抱えたままでいることを受け入れるという、ネガティヴ•ケイパビリティ。その考え方があるということに救われたような気持ち。【いわた書店一万円選書2冊目】2023/07/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20356917
  • ご注意事項

最近チェックした商品