内容説明
「十牛図」とは、中国に古くから伝わる、悟りにいたるプロセスを10枚の絵で表した、禅の修行のための教科書のようなもの。主人公・宗介は天女のスーニャに導かれ、十牛図に描かれた出来事を1枚ずつ体験していく。はたして宗介は悟りを得られるのか?そしてその先に彼を待つものは?
目次
Prologue がんばっているのに、人生の「壁」にぶつかる!?
1 あれ?おれっていま、何を探していたんだろう―第一幅 尋牛
2 「聖なるもの」の足跡を見つけた!―第二幅 見跡
3 神様のしっぽを見つけた!?―第三幅 見牛
4 「聖なる牛」を力ずくで押さえ込む―第四幅 得牛
5 手こずった荒くれ牛をようやく飼いならす―第五幅 牧牛
6 親友となった牛と、家に帰る―第六幅 騎牛帰家
7 我が家に戻り、牛を忘れる―第七幅 忘牛存人
8 結局、「サトリ」って何だったんだっけ?―第八幅 人牛倶忘
9 「サトリ」の仕組みが見えてきた―第九幅 返本還源
10 再び、街へ きずな―第十幅 入〓(てん)垂手
著者等紹介
二階堂武尊[ニカイドウタケル]
1964年生まれ。筑波大学卒業後、出版社勤務などを経て、執筆の道に入る。仏教や哲学の古典などを独自の視点で再解釈した、新感覚の小説や自己啓発書を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぱんにゃー
17
そうきますか!題名:牛を探す(ぎゅーたん)。牛って何?「おれ、俺自信!」(かっこよく言うと『自我(エゴ)』)/禅の十牛図を元に、天女スーニャ(きっとガネーシャが変身していると私は推測します)が若者を導く話。こういうの大好きです。ありがとうございます。(コ)2013/12/28
藤の香り
5
禅宗の和尚さんに、禅について知りたいのなら、「十牛図」から始めるのはどうでしょう、と教えていただき、 本定めをしている時に目に留まったので、この本からスタート。 お話はとっとこ進み、予習した気分。 2018/05/18
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
2
コンビニで平積みされててつい買ってしまった。中身を確認しなかったことを後悔。スーニャの存在が中途半端だな。ま、このボリュームなら仕方ないか。2014/01/07
zerotwist
2
「鉄鼠の檻」でモチーフとして使われていたという記憶しかない十牛図を学びたかったので。装丁や出版社から感じさせられる、買う前から薄々感じていた内容の薄さはさておき概略は掴むことができた。wikipediaだとすぐ忘れちゃうからね。2013/12/07
朧月
1
十牛図を題材にキャラクターとストーリーをつけて解説した本。 ただ、正直解説に当たるストーリーが納得できず。 十牛図自体は、初めて知ったのが良かった。元々が絵だけで理解するものだから、解説もやりにくいとは思うのだけど、正直、Webの解説を補助で読んでないとついていかなかったかなーと思う。2014/05/05
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- 和書
- 出会いとしての真理