出版社内容情報
失われたつながりとコミュニティの生成へ
高度経済成長を経て、人間は誇りや生きる意味を喪失し、地域社会の絆は分断された。本書は、人と人、人と地域を結びなおす場「〈縁起〉の間」=「人間回復の博物館」を構想し、人間性を取り戻す内発的地域づくりの思想と実践過程を描く。筆者の祖父と師の生を手がかりに、地域文化の継承と創造を担うキーパーソンたちの活動を追い、現代社会における新しいつながりとコミュニティ生成の可能性を探る。
【目次】
はじめに
第1部 地域のつながりとコミュニティ論
第1章 地域における人間とつながりの変容
第2章 「無縁」の系譜を辿る
第3章 現代の「無縁」が拓く可能性
第2部 「〈縁起〉の間」を成り立たせるキーパーソン研究
第4章 「私の祖父」―渡辺和典と「なごみの家」―
第5章 「私の先生」―ヴェロニカ・シュトラッサーと「大地窯」―
第3部 現代社会における「〈縁起〉の間」―人間回復の博物館―
第6章 キーパーソン研究からみた「〈縁起〉の間」
第7章 「〈縁起〉の間」からコミュニティ生成を構想する
おわりに
あとがき/史料1・史料2/索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Tatsuo Mizouchi
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読みにくかった。2日で読めると思ってたのに5日もかかった。あとがきに一般書を途中で学術書に変えたと書いてあったので、それが原因かな? 前半は網野の無縁やアジールなどを引用しながら、祖父や芸術家の日誌や記録の分析しているのだが、いまいち論点が明確でないのだよ。個人史になっていて社会的な分析が弱い。にもかかわらず、いきなり社会的処方。流れからいうと逆。通常のコミュニティ活動の中にウェルビーイング向上効果が内在されているのであって、それが社会的処方として機能する可能性があるという流れでないと前半の価値が薄まる。2026/03/19




